2024.04.18

キャリア19年目を終えたクリス・ポール…14年ぶりにプレーオフを逃すも現役続行へ

プレーインで敗れて今季を終えたポール[写真]=Getty Images
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■「家族と話すことになる。でもそういう(引退するという)ことじゃない。それは確かだ」

 4月17日(現地時間16日、日付は以下同)。NBAではウェスタン・カンファレンスのプレーイン・トーナメント2試合が開催され、第8シード獲得への挑戦権をかけたゴールデンステイト・ウォリアーズとサクラメント・キングスによる一戦はホームのキングスが118-94でモノにした。

 キングスは8本の長距離砲を沈めたキーガン・マレーがゲームハイの32得点に9リバウンド2スティール、ディアロン・フォックスが24得点6アシスト2スティール、ハリソン・バーンズが17得点、ドマンタス・サボニスが16得点12リバウンド7アシスト2スティール、キーオン・エリスが15得点5アシスト3スティール3ブロックと先発全員が2ケタ得点をマークし、20日に行われるニューオーリンズ・ペリカンズとのウェスト第8シード決定戦へ駒を進めた。

 敗れたウォリアーズはステフィン・カリーが22得点、ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーがそれぞれ16得点、アンドリュー・ウィギンズドレイモンド・グリーンがいずれも12得点を残すも、45分間以上に渡ってリードを許し、先発のクレイ・トンプソンは10本のショットがいずれもリングをくぐり抜けることなくまさかの無得点と大ブレーキ。

 大事な一発勝負で今シーズン2番目に低い得点に終わったウォリアーズは、2021年以来3年ぶりにプレーオフを逃してしまい、カリー、トンプソン、グリーンによるビッグ3時代の終焉と報じるメディアや記者もいた。

 それと同時に、クリス・ポールNBAキャリア19シーズン目も終わりを告げた。昨夏のトレードでワシントン・ウィザーズからかつてのライバルチームへ加入した男は、今シーズン58試合の出場で平均26.4分9.2得点3.9リバウンド6.8アシスト1.2スティールを記録も、プレーイン・ゲームでは3得点2アシストに終わった。

経験豊富なベテランはコート内外で存在感を発揮する[写真]=Getty Images

 ポールの来シーズンの契約は無保証のため、チーム側が行使せずに今夏をフリーエージェント(FA)として迎える可能性がある。来月6日に39歳を迎える大ベテランは、昨シーズンまでの18年間でプレーオフへ15度も進出して計149試合に出場。

 だが2021年にフェニックス・サンズでNBAファイナルへ進出したものの、チャンピオンシップを勝ち取ることはできず。ポールは19シーズンをプレーして優勝経験なしとなったのだが、『StatMuse』によると、優勝経験なしでポール以上の年数をプレーしてきたのはビンス・カーター(元トロント・ラプターズほか/22シーズン)とジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか/20シーズン)のみ。

 ポールがプレーオフから遠ざかるのは、2010年以来初。翌2011年からニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、クリッパーズ、ヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、サンズと所属先こそ変わるも毎年プレーオフという大舞台に立ってきた。

 ポールはキングス戦後に『The Athletic』へ「妻と子どもたち、家族と話すことになるね。でもこれはそういう(引退するという)ことじゃない。それは確かだ」とコメント。

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はポールへ来シーズンもウォリアーズへ戻ってきてほしいと話していたのだが、ポールは現状についてこう口にしていた。

「それは考えていなかった。今朝も8時にはジムにいて、(ウェイト)リフティングをしてこの試合に備えていた。その時が来れば、マイク(ダンリービーJr./ゼネラルマネージャー)、スティーブと一緒に会話の場をもつことになるだろうね」

 久々に長いオフシーズンを迎えるポールは、今夏どんな決断を下していくのか。まもなく39歳になるとはいえ、依然としてリーグ有数のポイントガードであり、豊富な経験の持ち主なだけに、この男の動向に注目していきたい。

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