2024.08.09

レブロンが準決勝でトリプルダブル…オリンピック史上初の複数回達成選手に

セルビアとの激戦を勝ち抜いたアメリカのレブロン[写真]=fiba.basketball
バスケ情報専門サイト

 8月9日(現地時間8日、日付は以下同)に行われたパリオリンピックの5人制男子バスケットボール準決勝第2試合は、アメリカ代表がセルビア代表を相手に40分のうち35分12秒間に渡ってリードを許すも、大会4連覇中の王者が意地を見せ、最終スコア95-91でモノにした。

 最大で17点を追う展開に陥り、同点3度、リードチェンジ4度を記録したこの激戦を終えたレブロン・ジェームズは、勝因について聞かれてこう口にしていた。

「忍耐、ハードワーク、献身。あとはシェフ・カリーとジョエル“プロセス”エンビード。俺たちにとって大きな勝利。チャレンジになることは分かっていた。タフな試合になることもね。この勝利はチーム全体で勝ち取ったものだ」

 セルビア戦で、“シェフ・カリー”ことステフィン・カリーは33分6秒プレーし、9本の3ポイントシュート成功を含むゲームハイの36得点に8リバウンド2アシストの大暴れ。エンビードが26分34秒コートに立って19得点4リバウンド2アシスト1ブロックをマーク。

勝負どころで貴重な追加点を奪ったレブロン[写真]=fiba.basketball

 もちろん、アメリカが劣勢の時間帯でも忍耐強く踏ん張り、終盤に入って逆転して相手を突き放した見事な勝利だったことは言うまでもない。ただ、その勝因に“レブロン・ジェームズ”を挙げないわけにはいかない。

 39歳の大ベテランは、32分19秒出場して16得点12リバウンド10アシストのトリプルダブルをマーク。勝負どころでは17得点5リバウンド11アシストを残したニコラ・ヨキッチともマッチアップするなど攻防両面で貴重な働きを見せたからだ。

「いつだって俺はアグレッシブ、かつ自分のチームのためにプレーメークするように、フロアですべてのことをやろうとしている。チームメートたちが俺のことを信頼してくれているんだ」

 そう語ったレブロンは、予選ラウンドから準決勝までの5試合を終えて、いずれもアメリカ代表トップの平均22.9分14.2得点7.0リバウンド8.2アシスト、フィールドゴール成功率67.4パーセントと圧巻のスタッツを残している。

 しかも、レブロンは2012年ロンドン大会のオーストラリア代表戦(11得点14リバウンド12アシスト)に次ぐ2度目のトリプルダブルを達成。オリンピックでトリプルダブルが記録されたのはわずか4度目で、2度も達成したのはこの男のみ。

 これまでアレクサンダー・ビロフ(ソビエト連邦代表)が1976年モントリオール大会のカナダ代表戦で23得点14リバウンド10アシスト、ルカ・ドンチッチ(スロベニア代表)が2021年東京大会のフランス代表戦で16得点10リバウンド18アシストのトリプルダブルを残してきた。

 レブロン率いるアメリカは、大会5連覇をかけて11日に開催国フランスとの大一番へ臨む。セルビアとの激戦を乗り越えた王者がこのまま無敗で大会を終えることができるか必見だ。

レブロン・ジェームズの関連記事

NBAの関連記事