2024.08.27

同じ2009年ドラフト組、ハーデンの全盛期を振り返ったデローザン「ビデオゲームを超えている」

1989年8月に生まれたデローザン(左)とハーデン(右)[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 今オフ、3シーズンを過ごしたシカゴ・ブルズを離れ、新天地のサクラメント・キングスへと移籍したデマー・デローザン。先日、元NBA選手のジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)らが司会を務める番組『Club520podcast』に出演し、様々なエピソードを語った。

 師と仰ぐコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)との関係や、カワイ・レナード獲得のため古巣のトロント・ラプターズからトレードされたときの心境など、自身に起きた出来事を振り返りながら会話を弾ませたデローザン。その話題の1つに上がったのが、全盛期にあったジェームズ・ハーデンロサンゼルス・クリッパーズ)の恐ろしさだ。

 ハーデンはこれまで10度のオールスター選出、そして3度の得点王に輝いた生粋のスコアリングマシーン。シグネチャームーブであるステップバックジャンパーは全チームの守備を悩ませ、「ステップバックで3ポイントシュートを打たれるぐらいなら」と、あえてハーデンの背中側を守るように指示するコーチ陣も現れたほどだ。

 当時のハーデンについて、デローザンは「ジェームズがやってたことはビデオゲームなんてもんじゃない。スペースジャム(マイケル・ジョーダンが主演したバスケットボールのアニメ)のようなものだ。もし試合を見てなくても、ボックススコアさえ見れば、『これはとんでもないことが起きてる』と分かったはずだ」と、その異質性を表現した。

「コービーは僕にとってGOAT(史上最高の選手)だ。でも、現実で起きたことは認めないとね。あいつ(ハーデン)がやっていたことは、多分2度と見られないと思う」

 ともに2009年にドラフトされ、リーグの世界を走ってきた同級生の2人。これまで多くのタレントを相手取ってきたデローザンだが、それでも全盛期のハーデンを超えるようなインパクトを持つ選手とは、いまだに出会えていないのかもしれない。

デマー・デローザンの関連記事

NBAの関連記事