2024.08.30

マイク・ビビーがキャリア終盤のヒート時代を回想「何千もの人たちがホテル周りにいて…」

ヒート時代のレブロン(左)とビビー(右)[写真]=Getty Images
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 2010年夏。マイアミ・ヒートはトップスコアラーを務めるドウェイン・ウェイドの周囲にレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)を獲得し、現役トップクラスの実力者を3人も擁することに成功した。

 2003年のドラフト同期で、すでにオールスターの常連選手が3人もそろったことで“スリーキングス”を形成。彼らがそろって迎えた2010-11シーズンは、ビートルズのようにどこへ行こうと注目を浴びる“ヒートルズ”として話題を集めた。

 このシーズン、ヒートはイースタン・カンファレンス2位の58勝24敗でレギュラーシーズンを終えると、プレーオフを勝ち上がり、NBAファイナルへ進出。ダラス・マーベリックスとのシリーズこそ2勝4敗で落としたものの、2014年まで4年連続でNBAファイナルまで勝ち進み、2012、2013年に2連覇を達成。

 バンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズやサクラメント・キングスなどで活躍し、2010-11シーズン途中にヒートへ加入したマイク・ビビー(元キングスほか)は、8月30日(現地時間29日)に公開されたポッドキャスト番組“Club 520 Podcast”へ出演した際、ホスト役の1人でアトランタ・ホークス時代の元同僚でもあるジェフ・ティーグへこう話していた。

「あそこは違うところだった。僕がこれまで所属してきたチームとは違ったんだ。あの時は多くの時間をプレーしなかった。1試合で12分くらいだったかな。それまでとは違うものだった」

 ヒートは所属する選手たちのコンディションを厳しく管理していて、体脂肪率を毎週チェックするなど、ビビーはキャリア終盤ながら初めて経験する環境に身を置いていた。

 そして当時2シーズン連続でMVPを受賞し、クリーブランド・キャバリアーズからヒートへ移籍したレブロンの影響で、宿泊するホテルがどこも熱狂的だったとビビーは言う。

「クレイジーだったよ。何千もの人たちがホテル周りに集まっていて、サインをもらうために待機していた。どこへ行ってもね。まさに別格だったよ」

 ビビーはキャリア13年目の途中、2011年3月に32歳でヒートへ加入。レギュラーシーズン22試合で平均7.3得点2.2リバウンド2.5アシストを記録。プレーオフでも計20試合に出場し、自身のキャリアで唯一となるNBAファイナル出場も飾った。

 翌2011-12シーズンにニューヨーク・ニックスでプレー後、NBAキャリアを終えたビビーは、レギュラーシーズン通算1001試合でキャリア平均14.7得点3.1リバウンド5.5アシスト1.2スティールを残した。

 実力派ポイントガードだった選手でも、2011年の途中から加入したヒートで過ごした時間は衝撃的だったようだ。

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