カイリーが来季序盤戦を全休…マブスがFA戦線で獲得を狙う可能性がある候補とは？

　6月25日（現地時間24日、日付は以下同）。ダラス・マーベリックスのカイリー・アービングが、プレーヤーオプションとなっている来シーズンの契約（約4296万ドル／約61億8624万円）を破棄し、3年1億1900万ドル（約171億3600万円）の延長契約を結ぶ意向と『ESPN』が報じた。

　カイリーは契約最終年の2027－28シーズンがプレーヤーオプションになるものの、この延長契約によって少なくとも2026－27シーズンまでマブスの契約下へ入ることになる。

　今シーズンのマブスは、ルカ・ドンチッチ（現ロサンゼルス・レイカーズ）が絡んだ大型トレードでアンソニー・デイビスとマックス・クリスティを獲得。このチームにはその他にもPJ・ワシントン、クレイ・トンプソン、ナジ・マーシャル、ケイレブ・マーティン、デレック・ライブリー2世、24日にはダニエル・ギャフォードとも3年5400万ドル（約77億7600万円）で延長契約を結ぶ意向と報じられていて、26日の「NBAドラフト2025」1巡目指名日では全体1位指名でデューク大学のクーパー・フラッグを指名することが確実視されている。

　ただ、カイリーは3月に左ヒザの前十字靭帯（ACL）を断裂したため、2025－26シーズンの序盤戦は欠場。早ければ2026年1月には戦列復帰できる見込みながら、マブスはこの男の代役をこなせるポイントガード（PG）を獲得することが必須となる。

　スペンサー・ディンウィディーとダンテ・エクサムが今シーズン終了後に制限なしFA（フリーエージェント）になるため、現状でPGは来シーズンの契約がチームオプションになっているブランドン・ウィリアムズのみ。今年4月に2ウェイ契約から本契約へ昇格したとはいえ、25歳のウィリアムズだけではさすがに厳しく、今夏のFA戦線で即戦力のPGを補強することが大方の予想。

　『ESPN』は、570万ドル（約8億2080万円）のタックスペイヤー・ミッドレベル・エクセプションでマブスが獲得を狙うPG陣にデニス・シュルーダー（デトロイト・ピストンズ）、ディアンジェロ・ラッセル（ブルックリン・ネッツ）、クリス・ポール（サンアントニオ・スパーズ）、マルコム・ブログドン（ワシントン・ウィザーズ）が候補に入っていると報じた。

　彼らはいずれも制限なしFAとして今夏を迎えるベテランPG。31歳のシュルーダーは、今シーズンにネッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ピストンズの3チームで計75試合に出場して平均13.1得点2.6リバウンド5.4アシストをマーク。

　29歳のラッセルはレイカーズとネッツで計58試合に出場して平均12.6得点2.8リバウンド5.1アシスト、40歳のポールは82試合のフル出場で平均8.8得点3.6リバウンド7.4アシスト1.3スティール、32歳のブログドンは24試合に出場して平均12.7得点3.8リバウンド4.1アシストを残している。