2025.07.22

元NBA選手が2004年の新人王投票結果に持論「俺はカーメロが勝ち獲るべきだと思っていた」

ナゲッツ時代のカーメロ[写真]=Getty Images
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 7月20日(現地時間19日、日付は以下同)に公開された、カーメロ・アンソニー(元デンバー・ナゲッツほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組“7PM in Brooklyn”へ、トレイシー・マグレディ(元オーランド・マジックほか)がゲスト出演した。

 カーメロはNBAキャリア19シーズンでオールスターに10度、オールNBAチームに6度選ばれたほか、75周年記念チームにも名を連ねたリーグ史に名を残すスコアラー。

 ニューヨーク・ニックス在籍時の2012-13シーズンには平均28.7得点で得点王に立ち、レギュラーシーズン通算2万8289得点でNBA歴代10位にランクイン。2025年のバスケットボール殿堂入りが決定していて、9月6日と7日に殿堂入り式典が控えている。

 一方、ゲストのマグレディはキャリア16シーズンでオールスターとオールNBAチームにそれぞれ7度選出され、2度の得点王に輝いたスコアラーで、2017年に殿堂入りしている。

 カーメロは2003年のドラフト1巡目全体3位でナゲッツから指名されてNBA入り。ドラフト同期にはレブロン・ジェームズ(全体1位指名/現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(全体5位指名/元マイアミ・ヒートほか)らがおり、この年は史上有数の豊作年の1つだった。

 新人王はクリーブランド・キャバリアーズで平均20.9得点5.5リバウンド5.9アシスト1.6スティールをマークしたレブロンが1位票78を含む計508ポイントを獲得して選出。ナゲッツで平均21.0得点6.1リバウンド2.8アシスト1.2スティールを残したカーメロは1位票40で計430ポイントとなり、2位に終わっていた。

 番組内で、マグレディはこのシーズンの新人王について持論を展開していた。

「メロとブロンがいたんだから、ものすごくタフだったと思う。別に誰かを悪く言うつもりはない。ただ、俺はカーメロが新人王を勝ち獲るべきだと思っていた。彼はチームをプレーオフへ導いたんだから。リーグ入りしたルーキーにとって素晴らしい業績なんだ。スポットライトがあたる中でやってのけたのに、新人王争いでは軽視されてしまった。俺はそのことが気に入らなくてね」

 両選手が入団する前シーズン。2002-03シーズンで、キャバリアーズとナゲッツはリーグワーストタイの17勝65敗と低迷。翌2003-04シーズンで、レブロン率いるキャバリアーズがイースタン・カンファレンス9位の35勝47敗だったのに対し、カーメロが所属するナゲッツはウェスタン・カンファレンス8位の43勝39敗でプレーオフへ進出。

 新人王争いでは、チーム戦績よりも個人成績が重視される傾向のため、よりオールラウンドな活躍を見せたレブロンに多くの票が集まることに。

 ただ、マグレディが語っていたように、もしチーム戦績が重視されていれば、カーメロにもっと多くの1位票が集まっていたかもしれない。

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