2025.07.22

ブレイザーズ復帰のリラード「この組織でプレーしたくないと思ったことなど一度もない」

入団会見に臨んだリラード[写真]=Getty Images
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 7月22日(現地時間21日)。ポートランド・トレイルブレイザーズが、先日3年契約に合意と報じられたデイミアン・リラードの入団会見を行なった。

 会見にはチャウンシー・ビラップスHC(ヘッドコーチ)とジョー・クローニンGM(ゼネラルマネージャー)も同席。リラードは昨シーズンのプレーオフで左足のアキレス腱を断裂して修復手術を受けたことで、今シーズンはリハビリに専念してコートでプレーしない見込み。

 とはいえ、先日35歳を迎えたリラードは、残り契約をバイアウトしたミルウォーキー・バックスとブレイザーズから今シーズンだけで約3662万ドル(約53億8314万円)を受け取ることになるため、ビラップスHCはジョーク交じりに「今年の彼はリーグ史上最も高級取りのアシスタントコーチになるから、毎日働いてもらうと伝えたんだ」と会場へ笑いを誘った。

 2012年のドラフト1巡目6位でブレイザーズから指名されてNBA入りしたリラードは、キャリア最初の11シーズンをブレイザーズでプレー。2022-23シーズンには自己最高の平均32.2得点を残すなどスコアリングガードとして知られ、クラッチタイムには“デイム・タイム”を発動して何度もチームを勝利へ導く劇的なショットを沈めてきた。

 2023年9月末の3チーム間トレードでブレイザーズからバックスへ移籍し、2シーズンを過ごしたベテランガードは、慣れ親しんだポートランドで家族が傍にいる中でリハビリへ取り組むこととなった。ブレイザーズ退団から約2年が経過しても、リラードの古巣への思いは変わらない。

「ブレイザーズ復帰は私にとってすごく重要なこと。この組織のためにまたプレーすることだけじゃない。それに私はこの組織でプレーしたくないと思ったことなど一度もない。自分が最も良く知るコミュニティへ戻ることができた。ここにはなじみのある人たちがそろっている。ここにいなかった過去2年間でさえ、私は関わってきたんだ。だからしっくりくるね」(リラード)

 リラードが新たに結んだ3年契約は、3年目がプレーヤーオプションのため、今シーズン全休となれば、フル稼働できるのは2年目の2026-27シーズンだけになるかもしれない。

 それでも、ブレイザーズのレジェンドが復帰したことは、コート内外で好影響をもたらすはず。1年目はコート上でプレーできなくとも、リラードはチームメートたちとコミュニケーションをとり、4シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているチームへポジティブな要素を持ち込んでくれることだろう。

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