2025.08.19

元NBA選手のKD評「ケビン・デュラントは歴代ベストプレーヤーの1人だと思うけど…」

昨季までサンズでプレーしていたデュラント[写真]=Getty Images
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 今オフの7チーム間トレードで、フェニックス・サンズからヒューストン・ロケッツへ移籍したKDことケビン・デュラントは、36歳ながら依然としてリーグトップレベルのスコアラーの1人。

 キャリア17年目の昨シーズンも、62試合の出場で平均26.6得点6.0リバウンド4.2アシスト1.2ブロックを記録。フィールドゴール成功率52.7パーセント、3ポイントシュート成功率43.0パーセント(平均2.6本成功)、フリースロー成功率83.9パーセントと、ショット成功率においてもハイアベレージを残した。

 新人王を皮切りにオールスターに15度、オールNBAチームに11度、NBAの75周年チームに選出されたほか、得点王に4度立ち、シーズンMVPを1度、ファイナルMVPを2度受賞し、2度の優勝経験を誇る。

 2009-10から2020-21にかけてNBAで12シーズンをプレーしたポイントガードのジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)は、現役時代にデュラントが所属するチームと何度も対戦してきたのだが、先日公開されたポッドキャスト番組“Club 520 Podcast”で、そのデュラントについてこう話していた。

ケビン・デュラントは歴代ベストプレーヤーの1人だと思う。ただし、僕は彼にチームをある程度の高いレベルへと引き上げる能力が備わっているとは見ていない」

 デュラントはレギュラーシーズン通算3万571得点でNBA歴代8位、プレーオフ通算4985得点でも同7位にランクイン。レギュラーシーズンのキャリア平均27.22得点で同6位、プレーオフ平均29.32得点で同4位と、歴代有数の得点力が魅力のスーパースター。

 その一方で、レギュラーシーズンでキャリア平均7.0リバウンド4.4アシスト1.0スティール1.1ブロックを残しているとはいえ、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)のように、得点だけでなくプレーメーキングでも一線級のプレースタイルの持ち主ではない。

 とはいえ、ティーグの意見がどうであれ、デュラントが残してきた実績を否定するものではないだろう。すでに引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視される男は、新シーズンにロケッツで自身3度目のリーグ制覇を目指す。

 ロケッツは昨シーズンにウェスタン・カンファレンス2位の52勝30敗を残した上位チーム。デュラント獲得の見返りにジェイレン・グリーンディロン・ブルックス(いずれも現サンズ)を放出したとはいえ、アルペレン・シェングンアメン・トンプソンフレッド・バンブリートドリアン・フィニー・スミスジャバリ・スミスJr.など有能な選手たちが在籍しており、リーグ屈指の豪華戦力を形成している。

 そのチームへトップスコアラーとして加入するデュラントが、今シーズンにどんなプレーを見せてくれるのか。今から楽しみに待ちたいところだ。

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