2025.05.02
アトランタ・ホークスは、ダイソン・ダニエルズと延長契約に合意した模様。現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。報道によると、契約内容は4年総額1億ドル(1ドル150円換算で約150億円)の模様。
オーストラリア出身のダニエルズは、Gリーグ・イグナイト(将来有望な選手を育成する目的で2020年に創設されたGリーグのチーム。2024年に活動終了)から2022年のドラフト全体8位指名でニューオーリンズ・ペリカンズに入団。2024年のオフシーズンにデジャンテ・マレーらが絡むトレードでホークスに移籍した。
ホークスの一員としてプレーした昨シーズン、ダニエルズは大きな躍進を見せた。1試合平均14.1得点5.9リバウンド4.4アシスト3.0スティールを記録し、平均得点は2023-24シーズンの5.8得点から大きく改善している。
特筆すべきはスティールであり、ダニエルズは1990-91シーズンのアルヴィン・ロバートソン(元サンアントニオ・スパーズ他)以来となる「平均3スティール以上」を達成。さらに、昨シーズン合計229スティールを記録し、スティール王を獲得した。過去15年間のスティール王において合計200スティール以上を記録した選手はダニエルズのみであり、2003年のアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ他)が記録した225スティール以来となる「シーズン合計220スティール以上」を達成した選手となった。
攻守両面で成長したダニエルズは、昨シーズンのMIP(最優秀躍進選手賞)を獲得。さらにオールディフェンシブ・ファーストチーム選出も果たし、DPOY(最優秀守備選手賞)の投票では2位に入っている(1位はクリーブランド・キャバリアーズはエバン・モーブリー)。
司令塔のトレイ・ヤングを中心として、守備の巧者であるダニエルズはホークスにおけるチーム再建の要として台頭した。2021年入団のジェイレン・ジョンソン、そして昨シーズンのドラフト1位指名であるザカリー・リザシェイとともに、チームの将来を担う中核選手として期待がかかっている。
ホークスはこのオフシーズン、ボストン・セルティックスからクリスタプス・ポルジンギス、ミネソタ・ティンバーウルブズからニキール・アレクサンダー・ウォーカーらを獲得。キャリア8年目を迎えるヤングを土台に、若手に加え経験豊富な選手をロスターに迎えたチームは、どこまで躍進を見せるか。今シーズンのホークスに注目が集まる。
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