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8月25日。「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が初日を迎え、フィリピンのマニラ、日本の沖縄アリーナ、インドネシアのジャカルタでグループフェーズのファーストラウンドが計8試合行なわれる。
開幕前から“死のグループ”として注目されているグループEには、先日『FIBA』から発表された出場国パワーランキング第3弾で2位に入ったドイツ代表(FIBAランキング11位)、6位のオーストラリア代表(同3位)、12位のフィンランド代表(同24位)、26位の日本代表(同36位)の4カ国がセカンドラウンド進出をかけて競い合う。
日本対ドイツ戦を前に行なわれるのが、オーストラリアとフィンランドによる一戦だ。オーストラリア代表はグリーン&ゴールドのユニフォームを着用し、2021年の東京オリンピック(銅メダル)に次ぐメダル獲得を狙う“ブーマーズ”で、フィンランド代表は“すしえんぎ”(susi=狼、jengi=ギャング)という愛称をもつ。
ワールドカップ初戦を前に、オーストラリア代表のブライアン・ゴージャンHC(ヘッドコーチ)が警戒していたのは、フィンランドの得点源ラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)。「彼があのチームの目玉なんだ。彼はあのチームの選手たちを引き立てることが可能な、カギを握る男だ。彼をどうにかしないといけない」と話す。
213センチ108キロのマルカネンは、ガードのように滑らかな動きからコートを縦横無尽に駆け回り、ディフェンシブ・リバウンドから自らフィニッシュ、あるいはゴール下まで駆け抜けてからオープンショットを演出することも可能。
そして昨秋の「FIBAユーロバスケット2022」で大会2位の平均27.9得点を残したように、ボールのオンオフ問わずに点を取ることができ、3ポイントシュートも難なく沈めてしまう。
そのマルカネンは、初戦の相手について「タフな試合になる。相手は運動能力に秀でたチームだからね」と話していた。
「彼らはさまざまなラインナップでプレーできる。スモールな布陣を送り込んで、ディフェンスでアクティブになる。それに、僕らは相手には素晴らしいディフェンダーたちがいることも知っている。だからしっかりと準備しなきゃいけない」
『ESPN』によると、マルカネンへの刺客として立ちふさがることが予想されるのはニック・ケイ(島根スサノオマジック)。“ブーマーズ”のなかでも頼れるディフェンダーで、主なマッチアップ相手になるだろう。
だがマルカネンも警戒していたとおり、オーストラリアは複数の選手をぶつけていく見込み。サイズと機動力を兼備したゼイビアー・クックス、ドゥオップ・リースにジャック・ホワイト、さらにはジョシュ・グリーン(ダラス・マーベリックス)、マティース・サイブル(ポートランド・トレイルブレイザーズ)もマッチアップさせる可能性がある。
オーストラリアはこのマルカネンをスローダウンできるのか。あるいはフィンランドはマルカネンを囮にしてほかの選手たちがステップアップすることになるのか。いずれにしろ、25日の17時から始まる一戦は、必見のゲームになりそうだ。