2025.06.29

京都精華学園がNBA新大会で初代王者に…100点ゲームで韓国の温陽女子に快勝

NBAが主催するアジア太平洋地域初となる高校生向けトーナメントで初代王者に輝いた京都精華学園 [写真]=NBAライジングスターズ・インビテーショナル
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 シンガポールで開催中の「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」は、6月29日に最終日を迎え、男女の決勝戦2試合を実施。女子の部では、準決勝で清華大学附属高級中学(中国)を83−55で破った京都精華学園高校(日本)が、温陽(オニャン)女子高校(韓国)と対戦した。

 京都精華学園は、予選リーグと同様に坂口美果、金谷悠加、石渡セリーナ、吉田ひかり、ンガルラムクナリヤ(以下リヤ)を先発で起用。先制点はリヤのゴール下、さらに吉田のドライブも決まり、4−0とリードを奪った。高さで優る京都精華は、温陽女子に対してイージーシュートやリバウンドを許さず、守備でも主導権を握る。終盤には満生小珀の3ポイントシュートや速攻も立て続けに決まり、27−11と大きくリードを広げた。

 第2クォーターに入っても京都精華学園の勢いは止まらない。吉田のレイアップやこの試合で好調だった満生の3ポイントが次々と決まり、リードはさらに拡大。守っては約5分間にわたり温陽女子を無得点に抑え、前半を53−23と30点差で折り返した。

 後半に入ると、温陽女子はゾーンディフェンスで流れを変えようと試みたが、京都精華学園はトランジションの速さで応戦。守備が整う前にシュートを決める場面が続き、リヤとオディア カウェル リッツによる留学生同士の連携プレーも光った。第4クォーターは温陽女子の得点をわずか4点に抑え、最終スコア109−40で勝利。記念すべき第1回大会で初代チャンピオンの座に輝いた。

 速報値による個人スタッツでは、リヤが30得点・27リバウンドのモンスタースタッツを記録すると、吉田は11得点13アシスト、リッツは16得点19リバウンドで、ともにダブルダブルを達成。さらに満生が20得点、石渡セリーナが11得点を挙げるなど、攻防両面でチームが噛み合った。

NBAライジングスターズ・インビテーショナル』は、今年新設された高校年代向けの国際大会で、アジア太平洋地域の11カ国から男女のチームが参加。日本からは福岡大学附属大濠高校(福岡県/男子)と京都精華学園高校(京都府/女子)が出場しており、男子の福大大濠は準決勝で韓国の龍山(ヨンサン)高校に65−75で敗れている。

■試合結果
京都精華学園高校(日本) 109-40 温陽女子高校(韓国)
JPN|27|26|32|24|=109
KOR|11|12|13| 4|=40