2025.04.25

プロ意識が育む成長…Bリーグと物流業界の共通点

『島田のマイク』を支えていただいている中島和美社長にお話を伺った
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 バスケットボールキングの制作で、Bリーグが制作協力を行い、ニッポン放送から配信されているBリーグ島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』を支えているのは物流企業を経営する中島和美社長だ。そんな中島さんは自身が経営する会社において千葉ジェッツのオフィシャルパートナーも務めており、バスケットボール界とも非常に縁の深い企業とも言える。地域貢献や広告露出などを目的としてスポーツ協賛を行っていることもあるのだが、バスケットボールへのスポンサードの目的はそれだけではない。中島社長がなぜバスケットボールに対してスポンサードを行うのか、また、“全国ドライバー応援プロジェクト”をスタートしたのは何故なのかを語ってもらった。

島田慎二チェアマンとの出会い

――さて、中島社長が千葉ジェッツのスポンサードを行うなど、現在もバスケットボール界とのご縁があるのは、Bリーグの島田慎二チェアマンにお会いしたことが大きなきっかけだったと伺いました。
中島 
島田チェアマンはご存じのとおり、非常にクレバーで、「これだ!」と決断し、遂行する力は本当に素晴らしいものがあります。決断力、遂行力、この2点は同じ経営者として常に見習うべきものだと感じますし、私にとって、常にリーダー像として、島田チェアマンを目標として置いておく大きな要因の一つだと考えています。

島田慎二チェアマンと中島和美社長

 もう一つ経営者として魅力を感じている部分は責任感です。これは自分が引き受けたことを誠実に対応すること、そして経営のプロとしての自覚をもってあらゆることに対応する能力がおありなのだと感じます。このスタンスはBリーグの各クラブや選手にも影響があるのではないかと考えており、以前のバスケットボール界と比較すると、プレーだけではなく千葉ジェッツの選手たちがプロとしての自覚をもった会話や、立ちふるまい、生活する姿を見ていると、島田さんご自身の姿勢が選手に与えたものは少なからずあるでしょうし、その影響力にも感服していますし、島田さんが千葉ジェッツの社長時代に取り組んだ功績も大きいと思います。

 当時の島田さんの経営目線による変革に向けチャレンジを始めた千葉ジェッツを見て、これは一緒に並走するに足る可能性があると感じ、スポンサーを行ったことを今でもよく覚えています。

プロ意識が育む成長:千葉ジェッツから学ぶ

――島田チェアマンとの出会い、千葉ジェッツの成長ということがバスケットボール界へのスポンサードのきっかけとなったのですね。千葉ジェッツの成長はもちろんですが、日本のバスケットボール界の発展スピードも目を見張るものがあります。中島社長はBリーグの成長についてはどうご覧になっていますか?
中島 
はい。2016年、Bリーグの誕生は、私にとって新たな刺激となりました。Bリーグは、エンターテイメント性が高く、地域密着型の運営で、多くのファンを魅了しています。特に、今では日本代表にも選出されている吉井裕鷹選手や比江島慎選手、NBAから戻ってきた渡邊雄太選手など、個性豊かな選手たちが躍動し、彼らのアグレッシブなプレーと、チーム一丸となって勝利を目指す姿は、見るものを熱くさせます。選手たちのプロ意識、チームワーク、そして地域への貢献に対する姿勢に、深く共感するのです。また、NBAに挑戦し目覚ましく活躍中の河村勇輝選手からもパワーをもらっていますね。

 スポンサードしている千葉ジェッツの選手たちも、常に最高のパフォーマンスを目指し、プロ意識を持って試合に臨んでいます。彼らの姿は、私たち物流業界の社員にとっても、大きな刺激になります。

全国ドライバー応援プロジェクトを立ち上げた目的や趣旨

――スポーツも会社もチームワークや連携が重要ということはもちろん、ドライバーの皆さんもスポーツ選手も最高のパフォーマンスを維持するための準備が重要ということも共通ですね。また、プロ意識の大切さをバスケットボール選手から学ぶという視点も非常に大切なことのように思います。最後に『全国ドライバー応援プロジェクト』を立ち上げた目的や趣旨をお伺いできますか?
中島 
日本経済のベースであり、インフラの根幹を支える物流業界は、非常に厳しい環境におかれています。『島田のマイク』のような運転をしながら聞くことができる音声コンテンツを活用させていただき、まずは皆様に少しでも物流業界に興味を持っていただきたいという目的があります。そしてその業界で働くドライバーさんを応援していただきたいのです。

 現在、ドライバー不足も業界の課題の一つではありますが、ドライバーさんたちは、プロ意識を持って仕事に取り組んでいただきたいと思っています。荷物の配送や人の輸送などの仕事に求められる資格に大型自動車免許(大型免許)の所有が優位になります。大型免許の取得は、自動車運転免許の中でも最難関です。一定の資格(満21歳以上、普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得しており、かつ運転経歴が通算3年以上あること他)と条件(両眼視力0.8以上他)をクリアしてスタートラインに立つことができるのです。

 物流業界は社会を支える重要なインフラですので、そこに誇りを持ってほしいし、国家資格である運転免許を持って仕事に取り組む姿勢は、バスケットボール選手と同様、高いプロ意識を保ってほしいと考えます。体調管理に努め、安全運転に徹してほしいと心から願っています。

 最後に『全国ドライバー応援プロジェクト』は、運転中でも聞けるPodcastという音声コンテンツの特性を生かして、全国のドライバーの皆さんに応援のメッセージを届けたい! という想いからスタートしました。

 番組では、毎月最終週木曜に、毎月ドライバーにまつわるいろいろなテーマを設定し、ミニコーナーを配信しています。また、リスナーの皆様から、流通という重要なインフラを支える全国のドライバーさんへの応援メッセージを募集しておりますので、ぜひ日々大変な業務に向かうドライバーの皆さんに温かいメッセージを送っていただければと考えています。

「現在の物流業界について、少しでも興味を持っていただければ」と中島和美社長

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