“世界レベルと対戦する機会”をユースで創出…Bリーグ・島田チェアマンがU18インターナショナルカップで感じた育成環境の進化

　3月20日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第228回が配信。2月末に行われたBリーグが主催するU18世代の国際大会『インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025』の様子と、B3・立川ダイスのホームゲーム視察について語った。

　今回のU18インターナショナルカップは、BリーグのU18チームに加え、ドイツの前回王者SKYLINERS U18が2年連続出場、オーストラリアからビクトリア州選抜チーム、さらに初めて高校部活動から美濃加茂高校（岐阜県）も参加し、過去最大の全8チームで開催された。大会結果はビクトリア州選抜U18が優勝し、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18が2位、BリーグU18選抜チームが3位と続いた。島田チェアマンは「（今大会は）Bリーグのユースならではだなと思いますね。世界に通用する選手を輩出するぞということを掲げているBリーグの中での育成の本丸」と大会の意義を強調し、「成長機会の1つとして、やはり早い段階で各国の選手とプレーするような環境を作りたいということで始まったこのインターナショナルカップも、年々グレードアップしてきて」と、育成環境そのものの成長を実感していた。

　特に初出場となったオーストラリア・ビクトリア州選抜チームについて「すごい（背が）高いんですよ。2メートル以上の選手が4人ぐらいいたのかな。（年齢的には）中学3年生ぐらいの選手で、もう将来ナショナルチームに行くんじゃないかぐらいに噂されてるような選手がいたりとか」と、高いレベルに言及。こうした強豪国の選手と対戦できる貴重な機会として「この世代であれだけのレベルかつサイズの選手とプレーできるっていうのは、もうかけがえないんじゃないですか」と、国内におけるU18国際大会を評価した。

　大会の雰囲気についても「代々木第2（国立代々木競技場第二体育館）でやったんですけども、足を運んでくださる方も多くて、当然ご父兄みたいな方々もいるんだけど、案外もうこの世代にファンがいる」と、観客動員の好調さを報告。「もうすでにBリーグのトップクラブでユース特別枠とかでプレーしたりとかしている選手もいるから、名前も顔も売れているような選手が普通にこの世代でプレーしてる」と、注目される若手の存在にも触れた。

　続いて、2月23日に行われた立川ダイスのホームゲーム視察について報告。島田チェアマンは「ダイスの試合としては（アリーナ立川立飛での観戦は）初めてで。でも入場者数もね、実は立川ダイスは今、新潟、岩手に続いて3番目で、集客も頑張っているんですよね」と、B3リーグでの集客力の高さに言及。

　特筆すべきはクラブの特徴的な運営体制で、「クラブがアリーナも有しているというパターンなんですね。今B3で、クラブとしての規模は発展途上ではあるんですけど、実はもう、クラブというソフトと、アリーナというハードを一体化ガッツリ（すでに）やってるっていうのは、相当レア」と、独自のビジネスモデルについて解説した。「長い目で見た時に、立川の街の中で存在感を見せて、いろんな施設と複合的に中心にダイスがあって、施設をいろんなところ運営に関わってるので、これはなんか、あまりないぞと。面白いぞと。可能性あるぞ」と、立川ダイスの将来性への期待を述べた。

　今回のエピソードでは、姉妹番組である『島田と語りまショー』で篠山竜青（川崎ブレイブサンダース）と教育やセカンドキャリアについて語り合ったエピソードや、3月15日に開催された天皇杯・決勝戦や終盤に差し掛かるレギュラーシーズンの激戦への期待などについて語られた。