ファンとの交流がリーグ改革のエネルギーに…Bリーグ・島田チェアマンが滋賀出張で見えたものとは

　3月6日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第226回が配信。島田チェアマンが滋賀へ出張に行った際の様子や、現地で交流したファンについて語った。

　2月上旬に行われた滋賀レイクスvsシーホース三河の一戦に訪れた島田チェアマンは、試合前に2024−25シーズンから滋賀ダイハツアリーナにオープンしたパートナーVIPラウンジで講演を行い、その後コート上で観客を前にスピーチを行った。会場には三河のブースターも大勢おり、先日の三河出張の際にクラブ所属タレント・タツヲに名付けられた島田チェアマンの愛称『シマヲ』でコールされる一幕があった。これを受けて滋賀の会場MCが「こちらでは”しがだチェアマン”ということで」と新たな愛称をつけたことで、滋賀ブースターからも熱いコールを受けるシーンもあったようだ。

　試合後は会場で行われた滋賀恒例のYouTubeライブ配信に島田チェアマンがゲスト出演し、熱のこもったメッセージでブースターを鼓舞した。クラブは現在、今シーズン通算4勝とBリーグ全体順位でも最下位に位置している苦しい状況ではあるが、2026年秋から始まる『B.LEAGUE PREMIER（Bプレミア）』への参入が決定している。それらを踏まえ、配信を通して島田チェアマンは、「去年B2でチャンピオンになり歓喜の涙を流し、またB1に返り咲いて、このシーズン。一気に勝てるシーンが減ったわけじゃないですか。ある種ジェットコースターのような浮き沈みを体感してるかもしれないけど、でも、（様々な条件をクリアして）プレミアに行ったことはいいことで、そこの努力をして、みんなでつかんだものは素晴らしいことだから。（苦しい成績でも）今は、成長プロセスなので、皆さん不安になっているかもしれないけど、こここそ熱いレイクスブースターの力の見せ所だから、変わらず応援してください」と、クラブを支えるブースターへ激励の言葉を送った。

　翌日には、滋賀のオフィスも訪問した島田チェアマン。特にクラブスタッフについて「営業的なこともそうだし、こういう成績の厳しい状況の中でも、集客を伸ばしてたりとか。あと、興行としてのね、演出とか、興行のクオリティーはものすごい高い」と評価した。勝ち星が掴めない日々が続くとフロントスタッフに意見が集中しやすくなり、営業に行った先ではもちろん、集客や地域活動などクラブを盛り立てる取り組みについてもネガティブな反応があるという。島田チェアマンは「今は頑張って乗り越えて、また来シーズンに向けて、レイクスはチームのテコ入れとかいろんなことを動いてるんで、なんとかね、最後まで頑張ってほしい」と、期待を寄せた。

　出張先で交流した、三河、滋賀それぞれのファンから「またシマヲさんにお会いできる日をタツヲと共にお待ちしております」「1ブースターの話や意見にまで耳を傾けて、率直にお答えいただき、島田さんの有言実行ぶりを目の当たりにして感動しました」といった交流を楽しんだことを伝える手紙がいくつか番組に届いた。ファンとの交流を通じて島田チェアマンは「（交流会の）何が一番良いかっていうと、そのファンの皆さんの熱量をビシバシ感じるわけです」と語り、「良いリーグにしなきゃなとか、面白いリーグにしなきゃなとか。こういう人たちが応援してるクラブがあって、じゃあどういう風にしたらこのクラブたちが、Bリーグが良い感じになるかっていう時に、やっぱり顔が浮かぶっていうのは、ものすごいエネルギーになりましたね」と、モチベーションにつながると述べた。

　番組の最後には、3月7日からスタートする「東アジアスーパーリーグ（EASL）ファイナル4」に出場する広島ドラゴンフライズと琉球ゴールデンキングスについて触れ、両クラブにエールを贈り、健闘を祈った。