2025.03.06

キャリアハイの28得点をマークしたFE名古屋の佐土原遼…本来のバスケを取り戻して大切な一戦に勝利

キャリアハイの28得点をマークしたFE名古屋の佐土原遼 [写真]=B.LEAGUE
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 3月5日、「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25シーズン」のB1リーグ第23節が開催され、ファイティングイーグルス名古屋名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの“名古屋ダービー”を85−73で制した。チャンピオンシップ(以下CS)に向けて負けられないFE名古屋はこの勝利で18勝22敗とし、中地区6位、ワイルドカード(以下WC)9位につけた。

 この試合でキャリアハイとなる3ポイント成功6本を含め28得点を挙げたのがFE名古屋の佐土原遼。先に行われたアジアカップ予選で初の日本代表としてプレーしたエースは、CS進出のために目下のライバルである名古屋D(中地区4位、WC3位)を破る原動力となった。

 佐土原の3ポイントで先制したこの試合、終始リードを奪っていたのはFE名古屋だった。しかし、一時は15点ものリードを奪ったが、第4クォーターには1点差まで詰め寄られる展開となる。佐土原は試合を決める大事な場面でスティールからの速攻、2本の3ポイントを決め、勝負を決めるこの10分間だけで8得点をマーク。粘る名古屋Dを振り払う役割を担った。

 CSに向けて負けられない試合で殊勲者となった佐土原だが、試合後の会見では試合の振り返りよりも前節の滋賀レイクス戦について反省の弁を語った。「(滋賀との)GAME2(3月2日)に敗れてしまって。振り返れば、自分自身もチームメートもセルフィッシュになったことで、それぞれがチームの方向性を見失い、勝てる試合を落としてしまいました」。

 日曜日の試合から水曜ゲームまで時間はなかったが、まず自分たちを見つめ直すところからチームの建て直しを図ったようだ。「今日の対戦相手のドルフィンズさんは格上ですから、セイムページの中でもう一度お互いを信頼し合ってバスケをしようと臨みました。(前試合から)短い時間でしたが、チームでやらなければいけないことを再確認して準備した結果が勝利に結びついたと思います」。

 残り試合が20となり、CSに向けてどのチームもラストスパートをかけるときだ。滋賀戦の1敗は痛かったが、その反省で自分たちのバスケを再確認できたFE名古屋がCS進出争いのカギを握る存在になるかもしれない。

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