2016.10.10
10月8日、B1リーグ第3節が行われ、青山学院記念館での待望のホーム開幕戦を迎えたサンロッカーズ渋谷が富山グラウジーズ相手に79-61と快勝を収めた。渋谷は日本代表のアイラ ブラウンら5選手が2ケタ得点を挙げるなどバリエーションに富んだオフェンスを披露した。
第1クォーター、伊藤駿のポイントで幸先良く先制した渋谷は、ブラウンの高さを活かしたインサイドからのオフェンスで得点を重ねる。しかし、タイムアウトを取ってディフェンスを修正した富山に対して徐々にリズムを失い、城宝匡史を中心とした鋭いアーリーオフェンスに手を焼き、最初の10分は20-18で終了した。
第2クォーターは序盤から互いに厳しいディフェンスを敷く。インサイドへの進入を許さず、ターンオーバーが頻発する展開となった。この状況下、渋谷は富山のスピーディーなオフェンスに苦しみ、岡田優に9得点を挙げられるなど逆転を許す。嫌なムードが漂う中、チームを救ったのは残り3分からコートインしたベンドラメ礼生。3ポイント1本を含む5ポイントの活躍で再びゲームをひっくり返し、40-37で前半を折り返した。
後半は開始直後にターンオーバーからポイントを連取した渋谷がペースを握る。ディフェンス面でも伊藤やベンドラメが素早いピックアップで富山の速攻を阻止。思うように得点を積み重ねることはできなかったが、相手の攻撃を12失点に抑え、57-49でファイナルクォーターに突入した。
前節新潟アルビレックスBB戦では最終クォーターで逆転を許した渋谷だが、この日は落ち着いたゲーム運びを見せた。第3クォーターに「狙っていた」ダンクで観客を沸かせた藤高宗一郎が、今度は2本の3ポイントで決めると、負けじとベンドラメも3ポイントを2本沈めて富山を突き放し、79-61で記念すべきホーム開幕戦を勝利で飾った。
試合後にはBT テーブスヘッドコーチが「1人や2人に頼るのではなく、全員が力を発揮できた。特に日本人選手が活躍しているのは非常にうれしい」とコメント。采配に応えた選手たちを称えた。
敗戦を糧に勝利をものにした渋谷は明日9日14時、青山学院記念館で富山グラウジーズとのリターンマッチに臨む。
文=山口晋平
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