2017.11.11

明暗が分かれている両軍、綿貫瞬と合田怜の出来が試合を左右する

 西地区首位をうかがう京都ハンナリーズにとっては、滋賀レイクスターズに喫した連敗は痛いものだった。1戦目はジョシュア・スミスが18分弱の出場で22得点を挙げた一方で、相手のセンター陣を止めることができず、失点が今季2度目の90点台にのぼった。2戦目は前半のリードを守りきれずに逆転負け。2戦ともフリースロー成功率が6割前後にとどまり、チームの勢いをそいでしまったことは否めない。

 今節はホームでの大阪エヴェッサ戦。その大阪は、シーホース三河に連敗して早くも10敗に到達した。1戦目は1点を争う好ゲームを展開しながらも、延長の末に1点差という悔しい敗戦。2戦目は第3クォーターに集中力が切れて力負けとなった。日本代表候補としての活動も並行している熊谷尚也の出場時間が長いのは気になるところだ。

 今季はここまで西地区2位と最下位で明暗が分かれている両チーム。大阪からは、今季の成長株である合田怜にチームの導火線としての役割を期待したい。京都では、大阪から期限付移籍した綿貫瞬が古巣の強みを消すことができるか。ともにベンチスタートながら不可欠な存在になっているポイントガードの出来が、試合の行方に大きく影響しそうだ。

文=吉川哲彦

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