2018.11.07

今季初の“京阪ダービー”、大阪エヴェッサは京都ハンナリーズとの差を埋めるチャンス

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

京都ハンナリーズvs大阪エヴェッサ(@ハンナリーズアリーナ)
11月7日19時05分~

 10月は昨季王者のアルバルク東京にも土をつけ、6勝4敗と勝ち越した京都ハンナリーズ。勝った試合はすべて1ケタ点差、敗れた試合はすべて2ケタ点差と接戦に強いところを見せてきたが、前節のライジングゼファー福岡戦もその戦いぶりを象徴する連戦となった。1戦目は残り2分を切ったところで11点ビハインドと敗色濃厚だったが、ここから岡田優介の3ポイントとオフェンスリバウンドで猛ラッシュをかけ、残り1秒で同点。延長には岡田の“4点プレー”も飛びだし、執念の大逆転勝利を演じてみせた。2戦目は一転、ジュリアン・マブンガが欠場した影響もあり、終始劣勢。実に53点差で福岡にB1初勝利を献上した。

 その京都を星3つの差で追う西地区4位の大阪エヴェッサは、第4節から続く連敗が川崎ブレイブサンダース戦でも止まらず、現在7連敗中。1戦目は第4クォーターの反撃がわずかに遅く1点差の惜敗を喫し、2戦目もリードした展開から残り3分でかわされ、3点差で涙を飲んだ。しかし、開幕戦で負傷したエグゼビア・ギブソンの復帰で得点力はアップ。同時に熊谷尚也も戦列に戻り、現状を打破する材料はそろいつつある。

 今季初の“京阪ダービー”を前に、京都は三遠ネオフェニックスを契約解除となったシャキール・モリスを獲得。3勝差をつけられた西地区上位2チームを追撃する態勢を整えた。ただ、順位の上で京都が当面のライバルとなる大阪にとっても、直接対決でその差を詰めるチャンス。キーマンとなるのは、やはり得点源のギブソンだろう。メンタル面のスイッチが入った時のギブソンは止めるのが難しく、出遅れを取り戻さなければならない今はそれが大いに期待できる状況だ。京都では、昨季に続いて大阪から期限付移籍中の綿貫瞬。開幕から高いパフォーマンスを発揮し、伊藤達哉の欠場中もその穴をしっかり埋めてきたが、伊藤が復帰した前節は2戦とも無得点だった。綿貫もまた、今節は高いモチベーションで臨むはずだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
伊藤達哉
晴山ケビン
綿貫瞬大阪エヴェッサからレンタル移籍継続)
岡田優介
岸田篤生(NEW)
シャキール・モリス(NEW)
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
頓宮裕人
デイヴィッド・サイモン(NEW)
片岡大晴
近忍(NEW)

・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史(NEW)
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠(NEW)
根来新之助
木下博之
合田怜
ジャマール・ソープ(NEW)
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹(NEW)
ジョシュ・ハレルソン(NEW)

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