2018.11.17

ファウル多い秋田ノーザンハピネッツ、インサイドの守り方を工夫して一矢報いたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvs新潟アルビレックスBB(@能代市総合体育館)
第1戦:11月17日18時5分、第2戦:11月18日14時5分

 オフェンス力の高いチームに太刀打ちできず、前々節まで6連敗中だった秋田ノーザンハピネッツ。前節は第7節に対戦したばかりの名古屋ダイヤモンドドルフィンズと再び戦い、1戦目で前回の連敗のリベンジを果たした。我慢強いディフェンスでロースコアに持ちこみ、第3クォーター終了時点で同点。最後の10分間もディフェンスの強度を保ちつつ、オフェンスではジャスティン・キーナン中山拓哉ら主軸がバランス良く得点を重ねて32得点を挙げた。2戦目はわずか54得点に沈んで敗れたが、西地区首位の名古屋Dから白星を奪ったことはいいきっかけにしたい。

 今節の相手は、こちらもオフェンス力を武器に中地区で首位を走る新潟アルビレックスBBレバンガ北海道との1戦目は前半こそ得点が伸び悩んだ感があるが、第3クォーターを10失点とディフェンスで踏ん張って勝利を収めた。2戦目は第1クォーターの11点ビハインドの状況から、第2クォーターで29得点、第3クォーターで26得点とオフェンスが爆発。前々節に負傷した柏木真介の穴を埋めた森井健太が引き続き奮闘し、スターターに抜てきされた2戦目は11得点7リバウンドとスタッツも残した。五十嵐圭も、2戦目で16得点10アシストと今季初めての“ダブルダブル”をマークしている。

 秋田にとっては、新潟も第2節で連敗を喫した相手。好調の名古屋Dに1つ借りを返してその連勝を止めたように、11月に入って5戦全勝と勢いに乗っている新潟にも一矢報いたいところだ。前回の対戦から改善しなければならないのは、フリースローだけで2戦計54点を献上したファウルの多さ。そのうちダバンテ・ガードナーが23点を占めており、特にインサイドの守り方を工夫する必要があるだろう。成功率でリーグ4位の新潟にフリースローを多く与えてはならない中、相手のフリースロー試投数を16本にとどめて白星をつかんだ名古屋D戦を再現できるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
保岡龍斗
ニカ・ウィリアムス
俊野達彦
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

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