2018.12.08

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、千葉ジェッツを相手にどれだけ失点を抑えられるか

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs千葉ジェッツ(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:12月8日16時5分、第2戦:12月9日15時5分

 富山グラウジーズ戦で1勝1敗に終わり、西地区首位の琉球ゴールデンキングスに星1つの差をつけられた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。次々節には直接対決が控えており、その差を広げられずに迎えたいところだ。

 富山戦は、互いの特徴がよく出たハイスコアゲームだった。1点を争う展開となった1戦目は、残り2秒でマーキース・カミングスがこの試合32得点目となるシュートを決めて同点。延長でもカミングスが残り2秒でフリースロー2本を決めて大接戦にピリオドを打った。カミングスは最終的に42得点をマーク。ジャスティン・バーレルが26得点、安藤周人が14得点と、得点源が役割を果たした。2戦目は中東泰斗笹山貴哉も2ケタ得点を挙げたが、フリースローを多く与えて大量98失点。得点力のあるチームをどう守るかが今後のカギだろう。

 その意味では、今節の千葉ジェッツ戦でどれだけ失点を抑えられるかが重要になる。千葉は前節もジョシュ・ダンカンを中心にインサイドを制圧し、オフェンスで三遠ネオフェニックスをねじ伏せた。現在6試合連続で80得点をクリアしており、1試合平均得点では富山を下回るものの、オフェンスの破壊力は富山と同等と言っていい。富山よりも速攻の比重が高い分、名古屋Dとしても止めるのは容易ではない。

 しかしながら、アーリーオフェンスを志向する梶山信吾ヘッドコーチの立場で考えると、逆にアップテンポな展開に持ちこんでハイスコアゲームを目指す可能性もある。それを可能にするのは、ディフェンスリバウンドから中央突破でフィニッシュまで持っていけるカミングスの存在だ。千葉の外国籍選手をあえてゴール下まで侵入させ、カウンターで得点する場面を作れれば、ハイスコアながら拮抗した試合展開になるだろう。走力のある中東や笹山はもちろんのこと、今季はまだそのポテンシャルを発揮しきれていない満田丈太郎にもハイライトシーンの創出を期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
マーキース・カミングス
満田丈太郎
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
田口成浩
トレイ・ジョーンズ
大宮宏正
アキ・チェンバース
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
石井講祐
原修太
小野龍猛

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