2018.12.08

ハレルソンの凱旋試合、ケリーとの攻防は見応え十分

サンロッカーズ渋谷vs大阪エヴェッサ(@青山学院記念館)
第1戦:12月8日18時5分、第2戦:12月9日14時5分

 2勝8敗と低空飛行だった10月の不調から脱し、サンロッカーズ渋谷は11月を6勝3敗と勝ち越した。特に最近7試合で6勝と、確実に勢いづいている。ホームゲームが6試合ある12月は勝率5割到達を目指し、まずは大阪エヴェッサを迎え撃つ。

 10月に比べて得点が伸びているSR渋谷は、前節の滋賀レイクスターズ戦も2戦続けて80点台。1戦目は2ケタ得点こそロバート・サクレライアン・ケリーだけだったが、1人を除いて全員が得点を挙げた。秋葉真司も今季3試合目の出場で移籍後初得点をマークしている。2戦目は前半に滋賀に圧されたものの、第3クォーターに広瀬健太、第4クォーターに杉浦佑成が3ポイントでチームに火をつけて接戦をものにした。チームの好調さを裏付けるように、まだ3つ負け越していながらも得失点差はプラスに転じている。

 対する大阪もSR渋谷と並んで現在8勝11敗。レバンガ北海道と戦った前節はSR渋谷同様にオフェンスが良く、特に3ポイント成功率が2戦とも高確率だった。1戦目は熊谷尚也が6本中5本決め、2戦目は2本以上決めた選手が5人を数えた。今季まだ2ケタ得点がなかった今野翔太も2戦続けて10得点。チームとしても1試合平均得点が70点台に回復し、ここからいかにオフェンス面を安定させられるかだ。

 昨季SR渋谷に在籍したジョシュ・ハレルソンにとっては凱旋試合。同じくNBA経験者であるケリーとの攻防は見応え十分だ。そして、やはりかつてホームだった青山学院記念館への凱旋となる藤高宗一郎にも大きな期待がかかる。ここ数試合は出場時間が少なめだが、古巣との対戦で成長した姿を披露したい。杉浦を筆頭に存在感を増してきているSR渋谷のフォワード陣に対抗する上でも、藤高の活躍は欠かせない。

 ともに前回出場を逃した「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンドへの進出を決め、上昇ムードは高まっている。勢いをさらに加速させることができるか、激しいつばぜり合いが見られそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー

・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠
根来新之助
木下博之
合田怜
ジャマール・ソープ
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹
ジョシュ・ハレルソン

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