滋賀レイクスターズは古巣戦に臨む荒尾岳に期待、千葉ジェッツは連勝を伸ばせるか

吉川哲彦

滋賀レイクス

2019.01.05 14:05 T.O.
試合終了
ウカルちゃんアリーナ

千葉ジェッツ

■滋賀レイクスターズvs千葉ジェッツ（＠ウカルちゃんアリーナ）
第1戦：1月5日14時5分、第2戦：1月6日14時5分

　あとひと踏ん張りがきかずに惜敗に終わることの多い今季の滋賀レイクスターズは、前節も大阪エヴェッサを相手に5点差、4点差で連敗。リーグ全体の最下位で折り返し地点に入り、今節は千葉ジェッツと対峙する。

　大阪との1戦目は第1クォーターで9点ビハインドを背負ったのが響いた。第4クォーターには一旦逆転し、その後、再びリードを許しながらも残り17秒の狩野祐介の3ポイントで1点差に迫ったが、粘りもそこまで。2戦目は第3クォーター終了時点でリードし、第4クォーターも残り4分に7点差をつけたが、そこからまさかの無得点。大阪にインサイドをこじ開けられての敗戦となった。この2戦でデビューしたマーカス・ブレイクリーが1戦目で21得点5アシストに加えて7スティールと攻守に期待を抱かせる働きを見せたほか、1戦目で4本のオフェンスリバウンドを稼いだ荒尾岳は2戦目でスターターに抜てきされ、約32分出場で大きく貢献。外国籍選手2人と荒尾の同時起用が一定の成果を見せ、ブレイクリーの加入で幅が広がったことは確かだ。

　対する千葉は京都ハンナリーズを連破して6連勝中。富樫勇樹とトレイ・ジョーンズの18得点を筆頭に全員得点で52点差の圧勝だった1戦目に比べると、2戦目は第2クォーターに29失点を喫するなど苦戦した。4点差を追う第4クォーターで田口成浩が獅子奮迅の働きを見せ、3点差で白星を拾った。

　昨季まで在籍した千葉で出番が限られていた荒尾にとって、古巣を迎え撃つ今節は自身の価値を証明するまたとない機会。チームとしても、帰化選手を抱える千葉を相手に荒尾をうまく活かしたいところであり、サイズのある小野龍猛のポストアップ対策にもなるだろう。数字に残らない部分での貢献度が高い荒尾だが、時折崩れることのある千葉のディフェンスに対しては得点も積極的に狙いたい。荒尾がコートに立つ時間が長ければ長いほど、滋賀の勝利の可能性も高くなるはずだ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・滋賀（ヘッドコーチ：ショーン・デニス）
西裕太郎
 二ノ宮康平
 紺野ニズベット翔
 樋口大倫
 マーカス・ブレイクリー
 高橋耕陽
 荒尾岳
 ガニ・ラワル
 狩野祐介
 伊藤大司
 ディオール・フィッシャー
 鹿野洵生
 中村功平