2019.12.24

横浜ビー・コルセアーズは大事な同地区対決3連戦の初戦、三遠ネオフェニックスは試合の入りが重要

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

横浜ビー・コルセアーズvs三遠ネオフェニックス(@横浜国際プール)
12月25日19時5分

 大きく負け越しながらも中地区2位に踏みとどまっていた横浜ビー・コルセアーズが、ついにその座を明け渡した。前節は千葉ジェッツに対し、1戦目は第3クォーターまでに73得点を許す苦しい状況から、ジェームズ・サザランド田渡凌アキ・チェンバースの果敢なオフェンスで一気に盛り返し、残り39秒のチェンバースの3ポイントで延長に持ちこんでみせたが、延長ではレジナルド・ベクトンの早々のファウルアウトでインサイドを支配されて力尽きた。そして2戦目はエナジーを上げた千葉に着実に点差を広げられ、37点差の大敗。2戦とも試合の入りで主導権を奪われたことや、2戦目で相手の2ポイント成功率が7割を超えたこと、1戦目の勝負どころで勢いに乗ったこと、2戦目も全体的にオフェンスは決して悪くなかったことなど、攻守両面に収穫と課題が共存した連戦となった。12月の残る2節は同地区対決3連戦。まずは今節の三遠ネオフェニックス戦をものにしておきたい。

 その三遠は前々節2戦目に今季2勝目を挙げたものの、その勢いは宇都宮ブレックスの地力にかき消された。1戦目は西川貴之ロバート・ドジャーが意地を見せて第4クォーターに28得点を積みあげたが、第3クォーターまでに背負った14点差を覆すには至らず。続く2戦目はディフェンスのスイッチを入れ直した宇都宮に61得点に抑えこまれての完敗となった。

 三遠にとって、前節1戦目で24得点を叩きだしたように西川にギアが入るとチームに勢いが生まれることや、合流してまだ日が浅いドジャーがコンディションなどの問題もなく期待どおりのパフォーマンスを披露できていることはプラス。悩みの種であったオフェンスに軸ができつつあると言っていいだろう。前節1戦目で宇都宮から79得点を奪ったことを自信に変えて戦うと同時に、対策を練られてしまう前に2人の活躍を結果に結びつけたい。特にその試合の入りで波に乗ることが重要となる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
ジェームズ・サザランド
橋本尚明
レジナルド・ベクトン
ホール百音アレックス
アキ・チェンバース
ハンター・コート
牧全
田渡凌
秋山皓太
竹田謙
エドワード・モリス
ウィリアム・マクドナルド
生原秀将
小原翼

・三遠(ヘッドコーチ:河内修斗)
ロバート・ドジャー
デビン・イーバンクス※インジュアリーリスト
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
ミッケル・グラッドネス
ヴィアチェスラフ・クラフツォフ

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