2019.12.29
■京都ハンナリーズvs大阪エヴェッサ(@ハンナリーズアリーナ)
12月25日19時5分
京都ハンナリーズのトンネルは未だ光が見えない。琉球ゴールデンキングスと対戦した前節は2戦とも前半は粘ることができたが、後半に相手の勢いに飲まれ、いずれも失点が100点近くにのぼった。相手のフィールドゴール成功率が高かったことも手伝い、苦手としているリバウンドは1戦目が28本、2戦目は実に19本のみ。それでも、1戦目で松井啓十郎の2本以外は成功ゼロに終わった3ポイントが2戦目では5割を超える成功率を記録し、1戦目で12個あったターンオーバーも2戦目は7個まで減らすなど、オフェンス面では修正が効いた部分もあった。2戦計32本打ったフリースローは3本しか落とさず、チーム全体の課題も1つ解消しつつある。
対する大阪エヴェッサは、前々節に千葉ジェッツと好勝負を演じた勢いを持続し、サンロッカーズ渋谷から2勝を奪った。1戦目は第3クォーターの29得点が効いて11点差の白星。ハイスコアな展開となった2戦目は、1戦目で31得点をマークしたジョシュ・ハレルソンが今季最多の35得点。もつれた第4クォーターに12得点を挙げてチームを勝利に導いた。特別指定選手として加わったばかりの中村浩陸が2戦とも20分以上出場し、1戦目は6得点、2戦目は11得点5スティールで大きく貢献したことも特筆しておかなければならない。
今節の京都は、島根スサノオマジックの結果次第で西地区最下位転落もあり得る状況。大阪戦は第3節にアウェーで大勝しながら第10節はホームで連敗しており、12連敗に歯止めをかけるだけでなく、同じ相手にホームで3連敗を喫することも避けたい。その中で、同じ大学4年生の中村浩陸に対し、1年時からプロの舞台を経験してきた中村太地はそのプライドを示したいところ。同じポイントガードでマッチアップの可能性もあり、否が応でも注目は集まる。今季全試合でスターターを張っている意地が、チームの連敗脱出にも欠かせないはずだ。
文=吉川哲彦
■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
ジェシー・ゴーバン
中村太地
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
カイル・バローン
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
中村浩陸※特別指定
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
今村拓夢※特別指定
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ※インジュアリ-リスト
ジョシュ・ハレルソン
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