滋賀レイクスターズは地区3位に浮上するチャンス、島根スサノオマジックは強い気持ちを保てるかが重要

吉川哲彦

滋賀レイクス

2019.12.25 19:15 T.O.
試合終了
ウカルちゃんアリーナ

島根スサノオマジック

■滋賀レイクスターズvs島根スサノオマジック（＠ウカルちゃんアリーナ）
12月25日19時15分

　滋賀レイクスターズが前々節に続き、新潟アルビレックスBBをホームに迎えた前節も1勝1敗で乗りきった。2戦とも接戦となり、先手を取った1戦目は後半にディフェンスで我慢しきれず黒星。狩野祐介が3ポイントを9本すべて外したのが響いた。逆に先手を許した2戦目は第2クォーター以降にゾーンディフェンスで相手のリズムを狂わせ、齋藤拓実やクレイグ・ブラッキンズが得点を重ねて逆転勝利を収めた。ジェフ・エアーズの奮闘でリバウンドは2戦とも相手を大きく上回り、髙橋耕陽も連日の2ケタ得点。連敗した名古屋ダイヤモンドドルフィンズに1勝差と迫り、今節並ぶことができれば順位が入れ替わって西地区3位に浮上するというチャンスだ。

　島根スサノオマジックは前々節2戦目に12月の初勝利を挙げたが、前節はアルバルク東京に王者の貫禄を見せつけられた。1戦目は日本人選手が計12得点に沈むなど終始オフェンス面で苦しみ、55得点しか挙げることができずに完敗。2戦目は修正能力の高さを活かして前半に40－28とリードを奪ったが、後半の20分間で10得点と大失速。ディフェンスも51失点と崩れてしまい、最終的には前日に続いて圧倒される結果となった。日本デビュー2戦目のドゥワン・サマーズは前半に19得点を挙げたが、後半はターンオーバーの山を築いてわずか3得点止まりだった。

　第3節の直接対決を制し、ホームで今季7勝5敗と勝ち越している滋賀が優位に立つのは確か。京都ハンナリーズの連敗が続いていることで地区最下位脱出のチャンスがある島根としては、ここで1つリベンジして白星を積みあげておきたい。前回の対戦では3ポイント成功が2本と不発に終わり、第3クォーターで7－33と波にのまれた時間帯もあった。得点が伸びない時間帯にどれだけ我慢できるか、相手に得点を許しても強い気持ちを保てるかが重要。佐藤公威の欠場が続く今、山下泰弘や相馬卓弥がリーダーシップを発揮したい。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・滋賀（ヘッドコーチ：ショーン・デニス）
齋藤拓実
 狩俣昌也
 シェーファーアヴィ幸樹
 佐藤卓磨
 ヘンリー・ウォーカー
 中村功平
 谷口光貴
 ジェフ・エアーズ
 高橋耕陽
 荒尾岳
 狩野祐介
 クレイグ・ブラッキンズ
 伊藤大司