借りを返したい名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、エースの安藤周人がチームを鼓舞できるか

吉川哲彦

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

2019.12.25 19:05 T.O.
試合終了
ドルフィンズアリーナ

琉球ゴールデンキングス

■名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs琉球ゴールデンキングス（＠ドルフィンズアリーナ）
12月25日19時5分

　前々節2戦目の敗戦で再び”貯金生活”に黄信号が灯っていた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。前節の川崎ブレイブサンダース戦は、1戦目にロースコアの接戦を演じて粘ったものの、最後はチャンスを活かせず2点差で苦杯。インジュアリーリストから抹消されて2カ月ぶりの出場を果たしたジャスティン・バーレルの16得点10リバウンド6アシスト、脳震とうから10日ぶりの出場となった安藤周人の13得点の奮闘も実らなかった。“貯金”を使い果たして気落ちしたのか、2戦目は川崎の猛攻を浴び、攻めても19ターンオーバーで19点差の完敗。今季初めて黒星が先行し、今節はその“借金”をすぐに返済したいところだ。

　その相手は琉球ゴールデンキングス。12月に入って5試合すべて欠場していた佐々宜央ヘッドコーチが退任し、藤田弘輝アシスタントコーチが昇格して前節の京都ハンナリーズ戦に臨んだ。10連敗中だった京都に1戦目は先手を取られたものの、後半に58得点を叩きだして20点差の快勝。2戦目も前半は競った展開ながら、後半に56得点で21点差をつけた。ターンオーバーは2戦合計でわずか10個。ジャック・クーリーが2戦計13本のオフェンスリバウンドをもぎ取ったほか、石崎巧は2戦目で3ポイント6本中5本成功と当たり、今季初の2ケタとなる17得点をマーク。今季全試合でスターターを務めていた田代直希の負傷欠場による穴を全く感じさせない戦いぶりで、西地区首位の大阪エヴェッサとの並走が続く。

　名古屋Dが開幕4連勝と勢いに乗ったところで、第3節に立ちはだかったのが琉球。勝率5割復帰を目指す名古屋Dにとっては、その借りを返すチャンスであると同時に、2シーズン続けてチャンピオンシップで敗れた悔しさを晴らしたい局面でもある。苦い記憶を払拭できるかどうかはエースの安藤次第。前節2戦目で3ポイント8本を含む26得点を挙げている安藤が、チームを鼓舞しなければならない。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・名古屋D（ヘッドコーチ：梶山信吾）
小林遥太
 満田丈太郎
 イシュマエル・レーン
 菊池真人
 張本天傑
 安藤周人
 中東泰斗
 笠井康平
 中務敏宏
 ヒルトン・アームストロング
 笹山貴哉
 ジャスティン・バーレル
 木下誠