調子上向きの千葉ジェッツ、宇都宮ブレックス相手にオフェンス力を発揮できるか

吉川哲彦

宇都宮ブレックス

2019.12.25 19:05 T.O.
試合終了
ブレックスアリーナ宇都宮

千葉ジェッツ

■宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツ（ブレックスアリーナ宇都宮）
12月25日19時5分

　宇都宮ブレックスは12連勝で依然として東地区首位の座をキープ。前節は三遠ネオフェニックスに対して2戦とも優位に試合を進め、1戦目は第4クォーターに28失点と緩んで最後は10点差での勝利だったが、2戦目は終始ディフェンスの強度が下がることなく、25点差まで突き放した。ジェフ・ギブスがインフルエンザで欠場するアクシデントに見舞われた中、B2リーグの越谷アルファーズから獲得したジャワッド・ウィリアムズが2戦目で10得点とまずまずの出来。1戦目では喜多川修平と山崎稜がそろって11得点と、ベンチスタートの選手も持ち味を発揮している。

　千葉ジェッツも前節は横浜ビー・コルセアーズを相手に連勝。1戦目は14点リードで迎えた第4クォーターに12得点とオフェンスが停滞し、守っては26失点で前々節2戦目に続くオーバータイムに突入と冷や汗をかく展開ながら、延長はインサイドで主導権を握り、フリースローで着実に加点して白星を拾った。2戦目は前半で56得点、第3クォーターも35得点とオフェンスで圧倒。ディフェンスでも第1クォーターを10失点に抑えるなどして、37点差での大勝となった。この2戦は西村文男が戦線離脱し、さらには富樫勇樹を今季初めてスターターから外したが、代わってスターターを務めた藤永佳昭が攻守に奮闘。練習生から急きょ特別指定選手登録となった大倉颯太も、2戦とも短い出場時間ながら得点を挙げてみせた。

　前節は1戦目の課題を2戦目に修正できた両者。第3節の対戦では宇都宮のディフェンスに軍配が上がっており、12月に入って6勝1敗と調子を上げてきた千葉はその反省をここで活かしたい。延長2試合を含むとはいえ3試合続けて得点を100点台に乗せ、前節2戦目は40分間で111得点。ディフェンダーの遠藤裕亮を欠く上、今節もギブスの出場が難しい宇都宮に対し、本来の姿を取り戻しつつあるオフェンス力を発揮できるかどうかが今後の戦いぶりをも左右するだろう。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・宇都宮（ヘッドコーチ：安齋竜三）
田臥勇太※インジュアリーリスト
ジャワッド・ウィリアムズ
 ジェフ・ギブス
 比江島慎
 遠藤祐亮
 竹内公輔
 田原隆徳
 渡邉裕規
 鵤誠司
 橋本晃佑
 ライアン・ロシター
 栗原貴宏※インジュアリーリスト
山崎稜
 喜多川修平
 シャブリック・ランドルフ