2024.10.30
10月25日、日本バスケットボール協会(JBA)は、パリ2024オリンピックでバスケットボール男子日本代表を指揮していたトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)と契約継続したことを発表した。
ホーバスHCはアメリカ出身の57歳。現役時代に日本のトヨタ自動車(現アルバルク東京)などでプレーした実績を持ち、引退後は女子バスケのJX-ENEOSサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)などで指導者キャリアを積みながら、女子日本代表のコーチングスタッフとしても日本バスケ界に貢献。東京2020オリンピックでは、女子日本代表を子女初の銀メダルへと導いた。
東京五輪後から男子日本代表のHCに就任すると、3ポイントシュートを軸としたハイペースな試合運びを武器にチームを強化した。FIBAワールドカップ2023では欧州勢から歴史的な金星をあげ、48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権を獲得。「Shock the world!(世界を驚かせ!)」を合言葉に臨んだパリ五輪でも、銀メダルに輝くフランス代表をあと一歩のところまで追い詰めるなど、日本バスケの成長に尽力してきた。
JBAが9月11日に実施したメディアブリーフィングでは、女子日本代表の恩塚亨HCが任期満了に伴い退任することが発表され、男子についてはホーバスHCと“契約継続も含め交渉中”としていたが、11月末に控えるアジアカップ2025予選を前に無事決着することになった。
今回の発表に際して、ホーバスHCは「これまでの3年間、私たちはチームとして成長し多くの素晴らしい思い出を作ることができました。残念ながらパリでは目標に到達することはできませんでしたが、対戦した全てのチームから敬意を得ました。私たちは正しい道を歩んでおり、再びこのチームの一員として前進できることを光栄に思い誇りに思います。私たちの仕事と旅は終わっていません。私はこの先の多くの挑戦に立ち向かうことを楽しみにしています」とコメントした。
また、JBAの三屋裕子会長は「48年ぶり自力でのオリンピック出場へ導いてくれたワールドカップ2023沖縄での歓喜、パリ2024オリンピックでは銀メダルに輝いた開催国フランスを追い詰めるなど日本バスケの可能性を世界に示してくれました。2021年9月にホーバスヘッドコーチが就任して以来、世界ランキング35位から21位へと押し上げた実績、そして彼が浸透させてきた日本代表のバスケスタイルと文化を継続することが日本バスケを次なるステージに導いてくれると信じています」と、その手腕に期待を込めた。
なお、ホーバスHCは11月5日に都内で記者会見を実施する予定。同21日と同24日に開催されるFIBAアジアカップ2025予選Window2より、男子日本代表を指揮する。
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