2025.09.05
3月9日、Bリーグを代表して東アジアスーパーリーグ(EASL)に参戦していた琉球ゴールデンキングスは、2024-25シーズンの3位決定戦で台湾の新北キングスに80-84で敗戦。残り1分半で6点差をひっくり返されるショッキングな敗戦で、マカオ遠征を終えることになった。
我慢しきれずに崩れた準決勝とは異なる試合展開だった。立ち上がりから強みであるインサイドを攻め続け、逃げ切り体制へ。しかし、残り1分19秒にオースティン・デイに4本目となる3ポイントを許すと、直後のオフェンスで岸本隆一にボールが渡ったところを狙われターンオーバー。さらにショットクロックバイオレーションと攻めきれず、逆転の3ポイントを被弾。大歓声の後押しを受ける新北の勢いに飲み込まれ、傾いた試合の流れを断ち切れなかった。
試合終了後、荒川は神妙な面持ちでミックスゾーンに姿を現し、「この2日間で責任感という言葉がテーマな感じがしていて、普段レギュラーシーズンで僕がクロージングのコートに立っていることはなかったんですけど、この決勝リーグで最後までコートに立てたことと、そこで見えた課題が重要だと思います。これから天皇杯もありますし、CSに向けて必ずこういう場面があると思うので、そこでコートに立つという目標とともに、そこでしっかり結果を出すという課題、責任感というところをテーマに積み上げていけたらと思います」と、厳しい敗戦を受け止めた。
「俺がやるぞ、という雰囲気にさせられなかったことが大きいと思います。僕自身が思っていても、今日のシチュエーションだと普段やらない5人がコートに立っていた状況だったので、そのなかで雰囲気を変えられるような影響力だとか、技術だけではない部分の信頼が足りなかったのかなと思います」
背番号10にとっては、チームの勝敗がかかる局面で苦い経験となったが、「本当に使ってよかったですし、こういう経験が絶対に生きてくる。またこれで颯と会話する材料も増えてくるなと思います」と、さらなる成長に期待を寄せた。
また、ともにコートに立っていた岸本は「選手である以上、僕が颯にどうこう言うつもりはないんですけど…」と前置きしたうえで、荒川の現在地やプレー、先輩として次のようにアドバイスを送った。
「僕以上に難しい立場にいると思っていて、周りの選手の調子の良い悪いに左右されることもありながら、ずっと準備を続けていて、それを試合で発揮できるのは彼の実力だと思います。彼ももっと試合でノッてこれば自分の良さを出していける選手だと思うので、最近は少しずつそのきっかけを掴みかけていると思いますし、もっともっとやってほしいなというのが個人的な思いですね」
一昨年7月の琉球加入時は練習生だった荒川。在籍2年目の今シーズンは、すでに昨シーズンを上回るリーグ戦40試合に出場しているなか、EASLファイナルフォーでまた一つ“バスケットボールの難しさ”も体感した。琉球にとっては痛いマカオ遠征2連敗だったが、伸び盛りのガードが大きな壁にぶつかったことは、Bリーグの覇権を争う終盤戦にも生きる財産となるはずだ。
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