17時間前

琉球HCは各選手称賛「我慢強く一丸となって戦い続けた」粘り勝ち天皇杯初制覇

胴上げされた琉球の桶谷大HC[写真]=古川剛伊
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 3月15日、国立代々木競技場第一体育館で「第100回天皇杯 全日本バスケットボール選手権」決勝が行われ、琉球ゴールデンキングスが60-49でアルバルク東京に勝利。表彰後の優勝記者会見で、桶谷大ヘッドコーチがクラブ史上初の天皇杯制覇の喜びを語った。

 登壇した桶谷HCは会見冒頭、「率直に疲れたな」と表情を崩しつつ、「バイウィーク明けからEASLも戦って、選手たちは満身創痍のなか戦っていたので。接戦をものにできないゲームもありながら、チームが崩壊してもおかしくないようなゲーム内容をずっとしていたけど、本当に我慢強くチーム一丸となって戦い続けた。今日もチームとしてやるべきことみんなでやろうと遂行してくれて、それが天皇杯優勝ということで報われたと思います」と選手を称賛。「ファンのみなさんもなかなか勝てないチームでしたけど、最後まで応援してくれて力になりましたし、キングスみんなで勝ちとった優勝だったと思います」と、ファンへの謝辞も述べた。

表彰後の優勝記者会見で語る琉球の桶谷大HC[写真]=古川剛伊


 EASLも含め3連敗中だった琉球を後押しする“琉球の風”が何度も吹いた。リバウンド争いで優位に立つと、前半終了間際に岸本隆一の好守でA東京の反撃ムードを断ち切るビッグプレー。第3クォーターには一時1点差に詰め寄られながらも、ベンチスタートだった平良彰吾がつなぎ、ケヴェ・アルマの豪快なダンク、ヴィック・ローのショットクロックブザービーターと各選手が局面毎に躍動。勝負の第4クォーターにも小野寺祥太がショットクロックギリギリでA東京を突き放す3ポイントを決め、スタンドの半分を白く染めた琉球ファンの大歓声と指笛が響きわたった。

 指揮官は「どう転んでもおかしくないゲームだったと思うので、自分たちがやるべきことをやり続ける、風が吹いたときにいいリズムになるということを念じていたというか、そう選手たちにも話していた。こういうゲームではヴィック(・ロー)のスリーだったり、(小野寺)祥太のコーナースリーだったり、ああいうビッグショットが入るチームが勝つと思うので。そういう意味でも我慢強く戦ってそこにつなげられたと思う」と、粘り勝ったことを強調した。

 また、セカンドユニットの活躍について問われると、「(平良)彰吾は(岸本)隆一が足をつった時に出てきてゲームをつないでくれましたし、脇(真大)も今日はターンオーバーやっちゃいましたけど、最初すごくいいアタックみせてくれていましたし、松脇(圭志)も点数こそ取れていないですけど、フィジカルなディフェンスをやってくれた」と各選手の働きを評価。

胴上げされ満面の笑みを浮かべる琉球・桶谷大HC[写真]=古川剛伊


 続けて、「セカンドユニットだったりベンチメンバーがどれだけ活躍できるか、マークされている選手以外がどれだけ活躍できるかがキーになる試合だと思っていたので。脇(真大)だったり、(小野寺)祥太、(平良)彰吾が決めてくれたり、ああいうところで仕事をしてくれたのが今日の勝ちにつながったかなと思います」と、あらためて接戦のなか勝利への道をつないだ各選手たちの奮闘ぶりを称えた。

 現在、B1西地区首位にはいるが、本来の戦い方を見失いかけ、“崩壊してもおかしくないような”状態だった琉球。天皇杯を粘り勝ちとった経験は、2年ぶりのリーグ制覇がかかるB1終盤戦にもつながる大きな成功体験となったはずだ。

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