
2025.07.15
2019年から千葉ジェッツの取締役ゼネラルマネージャー(GM)を務める池内勇太氏。GMとはコーチ、選手、トレーナーら現場を支えるスタッフなどの人選・契約、クラブとしての体制づくりをはじめチーム編成の責任を一身に担う役職だが、池内GMは千葉ジェッツがクラブとして成長し続けていく過程で、選手のコンディショニングをクラブとして支える仕組みづくりの必要性を唱え、早くから注力してきた。
その背景には、コンディショニングがBリーグにおける選手の価値を高めるカギとなるという考え方があった。
取材・文=牧野豊
写真=須田康暉
――2019年に千葉ジェッツのGMに就任以来、選手のコンディショニングについて、個人ではなくチームとしてサポートする体制づくりを重視してきました。その理由を教えてください。
池内 選手が安心してプレーできる環境を整える必要性を感じていたことが大きな理由です。Bリーグはレギュラーシーズンだけでも60試合あり、ほかにもCS(チャンピオンシップ=プレーオフ)、天皇杯などのトーナメント戦も入ってくるため、非常にタフなスケジュールです。その状況下で選手が全試合プレーすることは極めて難易度が高く、ケガのリスクが高まるわけです。
そのなかで、いかにコンディションを崩さずに長い期間プレーし続けていけるのか。それは、バスケットボール選手にとっての価値を決める部分に通じる局面です。そうした視点から、選手寿命を伸ばす意味でも、コンディショニングを選手個々ではなく、クラブとして取り組んだほうがより効果が出ると考えていました。同時にそうした体制づくりは、選手の方々に対して、千葉ジェッツとしての大きなアピールポイントになります。
毎シーズン、チーム編成を行なうときも、まずは担当スタッフから考えています。試行錯誤を繰り返しながら改善できるものは改善して、しっかりレベルアップできるように取り組んでいます。
――千葉ジェッツには現在、選手の体に関わる役職者(肩書きのあるスタッフ)が7人いるように、Bリーグにおいてもフィジカル面のサポート体制の充実ぶりがうかがえます。
池内 コンディショニングの目的が細分化されるので、それぞれのスペシャリストが各分野を担当しつつ、互いにコミュニケーションをとりながら、チームとしての関係を築いています。私自身、選手のコンディショニングをサポートするのに何が必要なのか、ということを一つひとつ積み重ねて現在に至っています。単に人を増やせばいいのではなく、スタッフ同士がチームとして機能できるか体制を作れるかどうかが大切なポイントです。
ただし、プレーするのは選手たちなので、こちらから強制してしまうと納得感が出ません。ですので、サポート体制を充実させていっても、あくまで選手の視点からコンディショニングに対するアプローチを行なっています。
池内GMは選手目線でのコンディショニングが必要と考えている [写真]=須田康暉
――1月から加入した瀬川琉久選手のように、10代でプロに入ってくる選手も増えています。そうした若い選手へのコンディショニングに対する意識づけについては。
池内 非常に重要です。やはり若いと疲労回復が早いですし、何でもやれてしまうと考える選手が多いです。ただ、フィジカル面は、使えば削られていくものです。アメリカのスポーツ界ではそうした考え方が定着していますが、どんなに若くても体を使えばすり減っていくものなので、練習が終わったあとにケアを日々行なうことは重要です。
昔のアスリートって、試合や練習が終わったら、飲みに行こう! みたいなノリもありましたが(笑)、今の時代はいろんな情報が入ってくるなかで、正しい情報を見極めて、コンディショニングへの意識を若い選手が高く持つことがスタンダードになっていけばいいなって思っています。
ただ、コンディショニングといっても、何か一つの答えがあるわけではないので、選手それぞれに合わせた形で各分野のスタッフが対応するようにしています。
――コンディショニングの一つである栄養面において、サブリメントやドリンク類はあくまで補完的に摂取するものという考え方ですか?
池内 ベースとしては、しっかり食事を摂ってもらうことが大切です。そのうえで、たとえば競技前、試合前に補助的に摂取するものととらえています。あくまでも食事を中心に摂り、食事だけではまかなえない、不足しがちな栄養素や水分をサプリやドリンクで補って、選手自身でコンディションを整えるといった感じでしょうか。
――千葉ジェッツのパートナーを務める大塚製薬の商品は、どのような形で活用されていますか。
池内 主に選手のパフォーマンスに影響する水分補給と栄養面で活用させていただいてます。試合や練習において、パフォーマンスを維持するための水分補給、また、栄養面では試合1時間前でも摂取できるゼリーなどを利用しています。選手の体に入るものですから、「品質と安全性」に配慮して作られた製品であることも心強いです。
昨シーズンは欠場する選手も多かったのですが、今シーズンは欠場する選手が少なく体調維持をサポートしているようです。プレー中のケガ等はなかなか予期できない部分もありますが、そうした体調面のコントロールはうまくいっている印象はあります。
大塚製薬が「品質・安全性」に配慮し製造した商品であることも心強いと池内GM [写真]=須田康暉
――池内GMもチーム編成全体の責任を負うストレスフルな仕事をされていると思いますが、健康で一番気をつけていることは?
池内 ここまで選手のコンディショニングについて話してきましたが、自分はというと……(苦笑)もちろん意識はしていますが、業務の性質上、時には睡眠を削るなどストレスフルであることは間違いないので、自分を反面教師にするように、チーム内で伝えていければと思います(笑)。一番は睡眠を取ることです。
「体調管理で一番気をつけているのは睡眠。そして食事を中心とした栄養補給等によってコンディションを維持するようにしています」(池内GM)[写真]=須田康暉
※大塚製薬と千葉ジェッツは製品サポート契約を締結しており、大塚製薬が池内GMに依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
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