2025.07.01

渡邊雄太が子どもに金言授ける「選手だけじゃなく人間としても言えること」進路相談にもアドバイス

サン・クロレラのクリニックに登場した渡邊雄太[写真]=サン・クロレラ
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 千葉ジェッツに所属する渡邊雄太は6月21日、スポンサー契約を結ぶ株式会社サン・クロレラの本社で行われたイベントに登場。招待された子どもたち約50名を対象にトークショーやスキル講座を開いた。

 高校卒業後に渡米しNBAで6年間プレーした実績を持つ渡邊は、シューティングや心構えのみならず、英語の勉強に関するコツなども伝授。質問コーナーで参加者から「慣れない環境で心掛けてきたこと」を問われると、「バスケットボール選手だけじゃなく人間としても言えることかな」と前置きしたうえで、高校卒業後にアメリカ留学した自身の経験をもとに“置かれた環境のせいにしないことの大切さ”を説いた。

「アメリカに行ったら英語も大変だったし、授業も点数をとらなければいけないから、そこでかなり時間を取られてしまった。でも上手くなりたかったから言い訳せずに、どれだけ遅くなってもシューティングしに体育館に戻っていた。環境、コーチ、チームメートのせいにする人はNBAでもなかなか大成しない。言い訳を探せば正直色々とあったけど、24時間使える体育館があって、熱心なコーチたちがいた。ポジティブなところを探せるようになれば、その環境に自分が適応できるようになってくる。環境のせいにするかしないかというのは大きいと思う」

子どもたちに人生のアドバイスを送った渡邊雄太[写真]=サン・クロレラ


 また、進路に迷っている学生に向けては、「もちろん何を選択するかも大事だけど、選択した後に自分がそこで何をやるのかが一番大事になってくる。僕が心掛けているのは『自分が選んだ道を正解にすればいい』と思っている」とアドバイス。自身が渡米した際にも「失敗する」との声を覆してきたことを振り返り、「強豪校に行ったから成長できるとも限らないし、逆に弱小校に行って自分が成長できるか、それは自分の努力次第。自分が本当にしたいことに耳を傾けてあげて、『この道でよかった』と思えるように努力を続けてくれればいいな」とエールを送った。

 自身のBリーグ1年目は、度重なる怪我に悩まされた影響でリーグ戦60試合中35試合出場にとどまった。渡邊は「怪我したからこそ本当に若くないんだなと。バスケの中でいうとそういう年齢に達してきているんだなと真剣に考える時間でもあった」とコメント。今オフはコンディション調整に専念するため日本代表活動を辞退することを表明しており、7月中旬までアメリカでワークアウトを重ねるという。

 怪我をしない体作りをするにあたってのテーマを問われると、NBA時代に体重増加とパフォーマンスのバランスが保てず、怪我をしてしまった経験を回顧。「単純に体を大きくするというよりは、まずそれを耐えられるだけの筋力を作っていく。時間をかけながらじゃないといけないと思っています」と、慎重に体と向き合っていく姿勢を示した。

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