2025.07.28

つくば秀英が優勝候補を相手に大健闘…東山は残り17.7秒で逆転勝利

[写真]=田島早苗
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 7月28日、高校バスケ夏の日本一を決める「令和7年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」は2日目を迎え、シード校が登場。ジップアリーナ岡山で行われた男子2回戦では、東山高校(京都府)がつくば秀英高校(茨城県)に勝利し、3回戦進出を決めた。

 昨年の同大会で悲願の全国初優勝を果たし、今大会も優勝候補の一角と目される東山に対し、1回戦で宇部工業高校(山口県)に81−48と快勝したつくば秀英が立ちはだかった。初戦特有の難しさもある中、なかなかリードを広げられない東山に対し、つくば秀英は渡部開と楠見海翔が果敢にシュートを決め、大熱戦となった。

 第4クォーター残り1分4秒、つくば秀英の楠見にフリースローを2本沈められ、東山は72−75とリードを奪われる。東山は佐藤凪にボールを託すが、ここでターンオーバー。流れはつくば秀英に傾いたかに見えたが、東山はオールコートのディフェンスでミスを誘発し、再びボールを奪取。佐藤がこのチャンスでシュートを決め、74−75と1点差に迫る。

 直後のつくば秀英のシュートは落ち、東山がリバウンドを確保。中村颯斗がドライブで果敢にゴールを狙うが、シュートはリングに弾かれる。しかし、これをウェトゥ ブワシャエノックがリバウンドを奪い、ファウルを獲得。残り17.7秒、得たフリースローを2本沈め、東山が76−75と逆転に成功した。その後のつくば秀英の攻撃をしのぎ、1点差で逃げ切った東山が辛勝で3回戦へと駒を進めた。

 個人スタッツでは、佐藤がチーム最多の26得点8アシストを記録。中村が15得点、ブワシャエノックが13得点、カンダ マビカサロモンが12得点と続いた。一方のつくば秀英は、渡部がゲームハイとなる27得点、楠見が25得点をマーク。健闘むなしく敗れはしたものの、留学生を相手に臆することなくシュートを決め続けた新谷順太郎も12得点と奮闘した。

 勝利した東山は、明日29日、ジップアリーナ岡山Dコートで行われる第4試合で、宮崎工業高校(宮崎県)を下した中部大学第一高校(愛知県)と対戦する。

■試合結果
つくば秀英 75-76 東山
つくば秀英|22|17|15|21|=75
東   山|20|22|13|21|=76

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