2025.07.30
7月30日、高校バスケ夏の日本一を決める「令和7年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」女子準々決勝がジップアリーナ岡山で行われ、京都精華学園高校(京都府)が55-58で日本航空高校北海道(北海道)に敗戦。3年連続夏冬連覇中だった絶対女王がベスト8で姿を消すことになった。
第3クォーター終了時点で14点のリードがあったものの、最後の10分で6-23とされ逆転負け。猛追を受けて崩れたバランスを立て直せず、最後は勢いに乗る日本航空北海道に押し切られた。山本綱義コーチは「ディフェンス力を強化してきたからディフェンスで持ちこたえてくれるだろうと思っていたんですけど、それがあれよあれよという間に点を取られて。最後の最後までディフェンスを頑張りきれたら、もうちょっとなんとかなったと思うんですけど、頑張りきれなかったですね」と、最終盤の攻防を振り返った。
全国的に見ればトップクラスの選手層を誇る京都精華学園だが、今夏はチーム作りの段階から苦しいやりくりだったようだ。U16日本代表候補だった谷口娃咲が靭帯断裂のアクシデントに見舞われ、坂口美果と石渡セリーナがアメリカで開催された『バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ』に参加。渡米していた2人は今大会直前にチームに再合流したといい、連係面で不安を抱えてインハイに入ったという。
この日は満生小珀が40分間フル出場し、吉田ひかりと石渡も38分以上プレー。特に負傷離脱者が出たガードポジションにおいて下級生の台頭も期待されていたが指揮官が思う水準には届かず、主力選手に頼る展開となってしまった。この日の準々決勝では、キャプテンの坂口も「最初からだめでした。顔つき見たらわかります」(山本コーチ)と本調子ではなく、「吉田ひとりに頼ってしまった形になってしまった。ちょっとかわいそうなくらい負担が大きかったですね」と、2年生ガードを労った。
3年連続夏冬連覇の偉業を成し遂げてきた京都精華学園にとっては、2大大会での連勝が止まる大きな敗戦となったが、山本コーチは集大成となるウインターカップへ向けて「これからのチーム作りが気楽になりました」と吹っ切れた様子。連覇を期待される重圧から解き放たれ、「正直これでまた肩の荷が下りて、新しいバスケットができるんじゃないかなと思います」と前向きな言葉で締めくくった。
■試合結果
京都精華学園 55-58 日本航空北海道
京都精華|12|21|16| 6|=55
航空北海|10|15|10|23|=58
2025.07.30
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