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Bリーグがドラフトの公平性を明確化…NCAA所属選手の指名ルールを整理

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 Bリーグは1月13日、理事会後に行われたメディアブリーフィングにおいて、ドラフト制度に関するルール整理の一環として、NCAA(全米大学体育協会)所属選手の指名に関する新たな取り扱いを明らかにした。会見に臨んだ島田慎二チェアマンは、今回の整理について「ドラフトの意味を成立させるための公平性確保」が目的であると説明した。

 Bリーグでは、B.革新を推進する一つのトピックとして「Bリーグドラフト2026」を1月29日に初めて開催するが、その過程で課題となっていたのが、NCAA所属選手など海外でプレーする選手の指名を巡る扱いだ。島田チェアマンは「クラブが選手に事前に声をかけ、『このクラブにしか行きません』という形になってしまうと、それはもうドラフトではない」と述べ、事実上の指名クラブ指定が行われる状況に懸念を示した。

 今回のルール整理では、NCAAなど海外リーグに所属する選手が、当該年度のBリーグドラフトに参加する意思がない場合、所定の書面によってその意思を明確に示すことが求められる。参加意思がない選手については、クラブ側も指名を行わず、仮に指名されたとしても無効となる仕組みだ。島田チェアマンは「参加しないのであれば『ノー』と明確にしてもらう。その情報をクラブ全体で共有する」と説明した。

 一方で、ドラフト参加の意思を示した選手については、特定クラブへの希望や条件提示を前提としない形で指名対象となる。島田チェアマンは「ドラフトに出る以上は、どのクラブに指名される可能性もあるという前提に立ってもらう必要がある」と述べ、制度の原則を改めて強調した。

 この整理によって、クラブ側が事前交渉を通じて指名の既定路線を作ることや、選手側が特定クラブを事実上指定する行為は抑制される。Bリーグとしては、ドラフトを選手獲得の正式な入口として機能させ、競争環境の透明性を高める狙いがある。

 島田チェアマンは、今回のルール変更が選手の進路選択を制限するものではないとも説明した。「ドラフトに出ないという選択肢は当然ある。その場合は、別のルートでキャリアを考えてもらえばいい」と述べ、ドラフト参加はあくまで選択肢の一つであることを明確にしている。

 Bリーグでは、国内ユース育成や大学リーグ出身選手に加え、NCAAを経由した選手の流入も今後増えることが想定されている。島田チェアマンは「海外で学び、成長して戻ってくる選手が増えること自体は非常にポジティブ」とした上で、その受け皿となる制度設計の重要性を指摘した。

 今回のドラフトルール整理は、B1からB.PREMIERへの移行や、ユース育成補助金制度、サラリーキャップ運用の厳格化と並び、B.革新を支える制度の一部として位置付けられている。島田チェアマンは「制度ごとに見るのではなく、全体として公平で分かりやすいリーグを作ることが大事」と述べた。

 ドラフト制度は、リーグ全体の競争バランスに直結する重要な仕組みである。NCAA所属選手の指名ルールを明確化した今回の対応は、Bリーグが制度の実効性を重視し、入口段階から公平性を担保しようとする姿勢を示すものと言えそうだ。

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