2026.02.26
2月22日、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」へ向けた強化合宿を行う女子日本代表がメディアデーを開催した。今回、代表候補に初選出された樋口鈴乃(日立ハイテククーガーズ)だ。プレステージ・インターナショナル アランマーレでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、新天地でもその才能を遺憾なく発揮している若き司令塔が、弾けるような笑顔でメディア対応を行った。
樋口にとって、今回のA代表候補選出は自身のプレースタイルの幅を広げたことを認められた証とも言える。選出の要因について、本人は至って冷静に自己分析する。
「大学時代は周りにすごい選手がいっぱいいたので、自分はパスを散らして周りを生かすプレーが多かった。でも、Wリーグに入ってからは昨シーズンも今シーズンも、まずスコアリングのところ、点を取ることを求められてきた。そこが伸びてきたことが、今回の評価につながったのかなと思っています」
白鷗大学でゲームコントロールの極意を学んだ樋口だが、プロの舞台では司令塔自らがネットを揺らすアグレッシブな姿勢を求められた「チームとして得点が必要な状況で、自分がシュートを打つ意識が格段に強くなりました」。役割の変化をポジティブに捉え、スタイルを広げたことが、今回のA代表候補選出という結実をもたらした。
合宿開始直後は「めちゃくちゃ緊張していた」と語る樋口だが、練習を重ねる中で「自分の色を出していこうという意識に変わった。今はオフェンスで積極的にシュートを狙い、コーリー(・ゲインズへっどコーチ)に求められている役割を理解しながらプレーできています」と、トップレベルの強度やスピードを体感しながらプレー判断の精度を磨いている。
合宿では、日本の司令塔として世界を驚かせてきた町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)とも初めてマッチアップした。「自分自身、これまではフューチャーリーグでプレーしていたので、町田さんと対戦する機会は一度もありませんでした。今回初めてライブでマッチアップすることができて、一つひとつのプレーの精度、パスを出す前にかける手間の正確さに驚かされた」と語る。幼いころから憧れていた選手を前に、「全部のプレーを見て、盗めるなら全部盗みたい」と、どん欲な姿勢を崩さない。
また、精華女子高校(福岡)、大学の先輩である林咲希(富士通)の存在も大きな支えだ。「高校や大学のころから、林さんはよく練習に来てアドバイスをくださっていた先輩。ずっと背中を追いかけてきたので、今こうして一緒に練習できることが本当にうれしい」。林はオンコートの技術面からオフコートの食事まで、細やかな気遣いを受けていることを明かした。「オンでもオフでも優しい先輩が近くにいることが、今の自分の心の支え」と語る樋口の表情からは、先輩への深い信頼が滲む。
目指すべきポイントガード像については、「ゲームのペースを変えることを求められている。誰よりも早くボールをプッシュして、日本の攻撃のペースを上げたい」と言及。ハーフコートだけでなく、トランジションから自ら得点を奪取するスタイルを理想に掲げた。
自身の武器については、「フルコートでペースを上げることと、チャンスで得点を取りきること」と自己分析。特に「ペイントエリアに入るか入らないかの絶妙な駆け引きから放つプルアップジャンパーが武器です」には強い自信をのぞかせた。
「(代表候補の)名簿の中に自分の名前があるのが本当にうれしかった」と語る樋口。Wリーグ プレミアへとチームを引き上げた司令塔は、日の丸を背負う舞台でその真価を証明しようとしている。
文=入江美紀雄
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