2026.02.25
FIBA(国際バスケットボール連盟)は、FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026予選トーナメントの開幕に先立ち、大会での飛躍が期待される21歳以下の若手11名を「ライジングスター」として特集した。日本代表からは、ENEOSサンフラワーズに所属する田中こころが、世界に衝撃を与える準備ができている才能として選出されている。
FIBAは今回のプレビュー記事において、田中の「驚異的な3ポイントシュート」と「チャンスメーカーとしての能力」を高く評価。「恐れ知らずのリーダー(Fearless Leader)」と表現し、日本代表の攻撃を司る要としての役割を強調している。
田中にとって2025年はまさに「おとぎ話(フェアリーテイル)」のような1年となった。当初はFIBA U19女子ワールドカップでの活躍が期待されていたが、その才能を高く評価され、シニア代表(女子アジアカップ2025)へと飛び級で抜擢。シニアの舞台でもその勢いは止まらず、初出場ながらオールスター5(大会ベスト5)に選出されるという快挙を成し遂げた。
FIBAは、彼女が自ら得点を量産するだけでなく、味方の決定機を演出するクリエイターとしての側面も併せ持っていることに注目。若くしてチームの戦術を体現し、勝負どころで物怖じしないメンタリティは、日本のスピードバスケットを一段上のレベルへと引き上げる存在として期待されている。
今回選出されたのは、田中を含め、世界各国の次世代を担うエリートたちだ。
田中こころ(日本/G/172センチ)
2025年にシニア代表デビューを飾ると、いきなり女子アジアカップのオールスター5に選出された20歳。物怖じしないメンタリティでチームをけん引し、高精度の外角シュートと冷静な状況判断で日本のスピードバスケットを象徴するプレーを見せる。FIBAも「シニアの舞台を嵐のように席巻した」と最大級の賛辞を送る次世代のエース候補。

女子日本代表の司令塔を務める田中[写真]=Getty Images
張子宇(中国/C/220センチ)
現代の女子バスケ界において前代未聞のサイズを誇る18歳。女子アジアカップ2025で得点王に輝いた圧倒的な高さは、もはや社会現象。ゴール下での決定力は唯一無二の武器。
ドミニク・マロンガ(フランス/C/198センチ)
パリ2024オリンピック銀メダリスト。20歳にしてフランスのゴール下を支える。驚異的な身体能力を持ち、10代の頃からダンクができる逸材として世界中にその名を馳せてきた。
アイアナ・マーティン(スペイン/G/174センチ)
U19ワールドカップMVP、ユーロリーグ若手最優秀選手など、世代屈指の実力者。執念深いディフェンスと、勝負どころで確実に沈める得点センスを併せ持つ勝負師。
シラ・スウォーズ(カナダ/G/183センチ)
カナダ代表史上最年少のオリンピアン。得点、リバウンド、アシストとあらゆる役割を高いレベルでこなす。若くしてチームを鼓舞するリーダーシップも備える。
フリーダ・ブーナー(ドイツ/F/186センチ)
パリ2024オリンピックでドイツ代表のデビューに貢献。ユーロカップでも「止められない存在」として成長を続けており、強靭なフィジカルを活かしたインサイドの攻防が光る。
レイラ・ラカン(フランス/G/181センチ)
パリ2024オリンピック銀メダリスト。スピードとインテリジェンスを兼ね備えたガードで、守備でも高い強度を誇る。層の厚いフランス代表において、インパクトを残せる貴重な存在。
パリス・ホキアンガ(ニュージーランド/G/166センチ)
18歳ながらニュージーランド代表の未来を担う。U17世代から注目され、高いバスケットボールIQで得点とチャンスメイクの両面でチームを支える小柄な司令塔。
ナオミ・パンガニバン(フィリピン/G/170センチ)
フィリピン代表の新たな得点源。電光石火のスピードと多彩なスピンムーブでディフェンスを翻弄する、エネルギッシュなプレースタイルが特徴。
アワ・ファム(スペイン/C/192センチ)
各世代のMVPを総なめにしてきた大器。女子ユーロバスケット2025でも準決勝で支配的な活躍を見せるなど、パワーあふれるインサイドプレーはシニアの舞台でも脅威。
エマ・チェコバ(チェコ/C/195センチ)
恵まれた長身とリーチを活かした守備が持ち味。スタッツの多くのカテゴリーで上位に食い込む堅実なプレーを見せ、チェコ代表のツインタワーの一角として期待される。
ワールドカップ本戦への切符をかけた戦いで、田中がこれら世界のエリートたちを相手にどのようなパフォーマンスを見せるのか。日本の次世代を担う若きサウスポーの挑戦から目が離せない。
文=入江美紀雄
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