2026.02.27
3月23日、「UNAVERAGE SKILL LAB supported by CONVERSE」が船橋市立船橋高校(千葉県)にて開催され、富樫勇樹が市船橋高の男女バスケットボール部員たちにクリニックを行った。
スター選手の登場を今か今かと待ちわびる中、富樫が体育館に現れると、目前のスター選手に目を輝かせた高校生たち。だがすぐに、真剣な表情へと変わり、クリニックに励んだ。
取材協力=コンバースジャパン株式会社
インタビュー=田島早苗
写真=野口岳彦

ゲームライクなメニューを富樫自身が見本を見せた [写真]=野口岳彦
そのクリニックでは、練習ドリルを紹介&説明し、富樫自らが見本となって実演。その後、高校生たちが続くといった流れでさまざまなメニューに取り組んだ。最初のドリブルハンドリングでは、ドリブル突いたあとに“間を作る”ことが大事といったアドバイスなどがあり、高校生たちと一緒にドリルをこなしていた富樫も、ときおり、高校生たちに直接指導する姿が見られた。
ドリブルからのレイアップシュートでは富樫がディフェンス役となり、ワンステップのシュートなど、ディフェンスの状況を把握した臨機応変な動きを促すなど、内容の濃いものに。さらに、富樫を象徴するプレーともいえるドリブルからのプルアップシュートのドリルも行われ、“クイックワン”と言われるワンモーションで素早くシュートを放つ動きに高校生も果敢にトライ。対して高校生たちの前で披露する富樫のシュートは目を見張るような速さと正確性があり、いかにこうした練習を積み重ねてきたか、それが試合での活躍へとつながっているのかが分かるような時間となった。

高校たちと汗を流した [写真]=野口岳彦
クリニックの最後はこれまでレクチャーされてきたことをまとめた練習が行われ、高校生たちはクリニックで学んだことを表現しながらアグレッシブな動きでリングに向かった。富樫もコート外からその様子を見つめ、声援や拍手を送っていた。
「自分はガードで、普段大学生など体の強い選手を相手にしたときにボール運びがなかなかできませんでした。今回、間合いを作るためにストップしてボールを引くといったことを教わり、細かいところまで考えているんだなということが学びになりました。富樫選手と一緒に練習をして緊張はしましたが、あっという間でした。
僕は千葉県出身で、富樫選手が出場する試合は前から何度も試合で見ています。試合中でも富樫選手のキレがすごいなとは思っていましたが、今回近くで一緒にやると、姿勢がずっと低いし、想像以上に迫力を感じました。今回のクリニックを無駄にせず、チーム練習や自主練習に持ち帰って、富樫選手のようなうまいガードになれるように頑張りたいです」(3年生/ガード)
約1時間にわたるクリニックは教える側も学ぶ側も全力で取り組み、「刺激をもらいました」(富樫)とともに充実したものに。クリニックの終わりには、「年齢的には可能性はまだあるかな。今後同じコートに立てたら」と、富樫があいさつ。高校生たちの成長を期待するとともに互いのレベルアップを誓っていた。

「高校生に刺激をもらいました」と富樫 [写真]=野口岳彦
ここではクリニックの感想やユース世代についてなど、富樫自身の思いをお伝えする。

「少しでも何か伝わるものあればいいなと思います」と感想を述べた [写真]=野口岳彦
――クリニックを終えての感想をお願いします。
富樫 今はシーズン中ということもありますが、そうでなくても、高校生たちと一緒にバスケットをする機会というのは多くないので、僕も高校生から元気をもらいました。それに、少しでも何か伝わるものあればいいなと思います。すごく雰囲気のいいチームで、元気な高校生たちと一緒にバスケットできてうれしかったです。
――今回のクリニックではドリブルやプルアップのシュートなど富樫選手の特長をイメージするようなドリルが多くありました。
富樫 僕がこれまで実際にやってきたもので高校生と一緒に汗を流しました。少しでも自分たちが今までやってきたことを高校生たちに伝わればいいなという思いで、(練習)メニューを決めました。
――試合のパフォーマンスに直結するような実戦的なドリルだとも感じました。
富樫 いろいろなコーチとも話をしますが、やっぱり練習のための練習ではなく、試合につながる練習をしていかなくてはいけないというところで、派手なドリブルとかではなく、本当に試合で一番多く使うところ(動き)、どれだけ基礎を徹底できるかをしっかり教えたいという考えはありました。実際、今の高校生とプロ選手がやっていることってほとんど変わらなくて、判断のタイミングや速さなど、プレーの一つひとつの質の違いだとは思うので、そういったことも少しでも何か感じてもらえたらいいなと思います。
――クリニックの最中でも富樫選手から「自分から仕掛ける」ということを何度か言われていました。そこは伝えたかったことの一つだったのですか?
富樫 そうですね。もちろん、こういった練習に参加すれば、なかなか言われたことでいっぱいいっぱいになってしまう気持ちは僕自身すごく分かります。でも、その中で自分たちが「どういうことを思って試合のこういった場面でプレーしているか」というのが伝わればいいなと思っていたので、そういった声掛けをしました。ただ、今の高校生は伸びしろが大きいというか、これからの選手たちばかりなので、さっきも言うように、本当に少しでいいので、何かを吸収してくれたらという考えです。
僕自身、バスケットは常に進化していると思っていて。僕が高校生だったときより、今の高校生のほうがはるかにうまいと思います。でも、その“うまさ”というのは、5対5の中、自分以外の9人がいる状態でどれだけいい判断ができるかというのとはまた別の話。そこが少しでも高校生に理解してもらえたらうれしいですね。

実際に自身で取り組んできたメニューを高校生に伝授した [写真]=野口岳彦
――今回は富樫選手自身も刺激になる時間でしたか?
富樫 なかなかクリニックなどをやること多くなくて。自分のスキルや、やってきたことを「言葉にする」ことがすごく難しいと感じました。今回は一緒にバスケットをする機会を得られたことはすごく良かったです。
――高校生世代に伝えたいことはなどはありますか?
富樫 高校生になると楽しさだけではなく、勝ち負けもそうですし、今後プロになるならないなど、いろいろな壁が出てくると思います。だけど、僕自身も当時はバスケットを通してたくさんのことを学べましたし、今後、バスケットを続ける続けないにかかわらず、チームスポーツで学べることは多いと思っています。
――さて、今回のイベントをサポートしたCONVERSEのシューズについても少しお聞かせください。シューズ選びで意識していることはありますか?
富樫 機能性のところでは意識しているのですが、正直、機能といってもシューズに詳しいわけではないので、もう、自分が「履きやすいか履きにくいか」が大きいですね。『コンバース コンズ アンアベレージ MID』に関しては、『ストップ』や『切り返し』のところを一番フォーカスして作ってもらっていて、自分の足にはすごくフィットしています。僕の中でシューズは、「何も感じない」ことが一番だと思っているので、そういう意味では自分の体の一部のように、一緒にプレーできてるなという感覚はあります。このシューズには、僕のこだわりや希望するところは全部取り入れてもらっていると思っていて、やはり「気にならないこと」が一番大事ですね。ぜひ、多くのみなさんに履いてもらいたいと思っています。
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