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5大会連続ファイナルの琉球・岸本「いい緊張感」“雑草”から最高のストーリー完結へ

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■“西の横綱”が再び大舞台へ

 5月22日、横浜アリーナで「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2025-26」長崎ヴェルカvs琉球ゴールデンキングスの前日記者会見と公開練習が開催された。琉球の岸本隆一は「本当にいい緊張感で臨めている」と、目前に迫る頂上決戦を冷静に見つめた。

 琉球は今シーズン、開幕10試合時点で5勝5敗とスタートダッシュを切れず、年末年始にも黒星が続く不本意な時期を過ごした。それでも、オールスター明け後は24勝6敗と白星を量産。ジャック・クーリーアレックス・カークの2本柱に加え、エースのヴィック・ロー、勝負強い3ポイントでチームを勢いづけた岸本、途中加入でオフェンスの起点となったデイミアン・ドットソンらの活躍が光った。チャンピオンシップではシーホース三河名古屋ダイヤモンドドルフィンズを連破し、松脇圭志も要所で存在感を発揮。勢いを持ってファイナルへ駒を進めた。

 琉球はBリーグ開幕以来、毎シーズンCSに進出しており、5大会連続でのファイナル進出は史上初の快挙。前回は負傷の影響でベンチから戦況を見守っていた岸本は、「この舞台にまた戻ってこられて大変うれしい気持ちと、明日からファイナルの舞台で戦えることがすごく楽しみです。今は本当にいい緊張感で臨めているんじゃないかなと思っています」と、落ち着いた口ぶりで語った。

 ヘッドコーチ就任後、5シーズンすべてで琉球をファイナルへ導いている桶谷大HCは、「5年連続でここに来たのは本当に簡単なことではなかったと思います」と振り返る。チームの強さを問われると「総合力」と答え、「クラブに関係する全ての人たち、ブースター、スポンサー、チームの皆さんの力」と、日頃からチームを支える存在への感謝も口にしたうえで、「僕たちがその力をコートで発揮したいなと思っています」と総意を代弁した。

[写真]=B.LEAGUE

■「誰かを止めれば勝てる相手ではない」

 ファイナルの対戦相手は、今シーズンB1で最高勝率をマークした長崎だ。Bリーグ参戦5年目の新興クラブではあるが、リーグ屈指のスピード、堅守速攻、3ポイントを兼ね備えた総合力の高い難敵となる。

 岸本は「誰かを止めれば勝てるという相手ではないと思っている」と警戒しつつ、「誰か個で戦うというよりも、チーム全員の力で戦っていくことが必要だと思っていますし、僕たちは過去5年でそういった経験を積んできたと思う」と、どのような局面でもチーム一丸で戦うことの重要性を強調。脇真大も「勝利するにはリバウンド、ルーズボールだったり、泥臭いところのハードさを出して、僕たちのペースで試合を運んでいけたら」と意気込んだ。

[写真]=B.LEAGUE


 百戦錬磨の桶谷HCも「本当に目の前の一瞬一瞬に全力でプレーして、その先に自分たちが望むものがあると思うので。変に結果を意識しすぎず、目の前のことにしっかり集中して、明日からしっかり戦いたいと思います」と引き締めた。

 リニューアルを控えるBリーグの歴史を振り返れば、琉球は2016年9月22日のBリーグ開幕戦と、現行制度では最後となるB1ファイナルを戦う唯一のクラブとなった。「“雑草”と言われたチームが、10年後に優勝するという最高のストーリーを描いて、それを完結させたいなと思っています」と桶谷HC。Bリーグをけん引してきた“西の横綱”が、節目のファイナルで3大会ぶり2度目の頂点を目指す。

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