2020.02.20

3×3日本選手権に臨む代表候補の西野曜「優勝して国際大会の出場権を取りたい」

3x3は「単純に楽しい」と語る日本代表候補の西野[写真]=加藤誠夫
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2月18日、3x3男子日本代表チームが第5次強化合宿の様子をメディア向けに公開。日本代表は約5カ月後に迫った東京2020オリンピックに標準を合わせるが、今週末の22日、23日には男女各16チームによるトーナメント戦「Yahoo! JAPAN 第5回3x3 日本選手権大会」が開催される。国内のトップチームが集結する同大会には、今回の合宿に招集された西野曜(専修大学3年/BEEFMAN)も出場予定だ。『BEEFMAN』の一員として日本選手権優勝を目指す西野に、大会へ向けての意気込みや3x3の魅力などを聞いた。

取材・文=小沼克年
写真=加藤誠夫

――強化合宿初日を終えた素直な感想、手応えなどはいかがですか?
西野 今日は初日でしたけど、単純に楽しかったですね。

――具体的に3x3のどんなところに楽しさを感じていますか?
西野 バスケットは、まず得点を取るスポーツじゃないですか。3x3は5人制と違って試合時間が10分間のみと時間が限られています。その中で21点を先に取れば勝ちなので、3人でどんどん点を取りにいかないといけないという点に面白さがあると感じています。

――西野選手が3x3 を始めたきっかけを教えてください。
西野 去年の2月に協会の方から声をかけてもらって、選考合宿に参加したのがきっかけです。その時は「自分のハンドリングスキルを磨けるかな」と思ったのが素直な気持ちでした。3x3を始めてちょうど1年くらいですけど、ハンドリングだけじゃなくてフィジカルもディフェンス力も成長を感じているので、本当にやって良かったなと思っています。

――3x3 でのご自身の強みは何ですか?
西野 196センチの身長に加えて機動力もあるところですね。3x3はオールラウンドな動きが求められるので、そこは自分の強みだと思っています。

――3x3を始めた当初、とくに苦戦した部分はどんなところですか?
西野 5人制とレフェリーのジャッジの基準が違うところですね。3x3 は痛いくらいに体をぶつけ合っても(ファウルの)笛がならなくて、最初はほんと嫌だったんですよ(笑)。「格闘技みたいなスポーツだな」と思いましたが、それが当たり前なので慣れるしかなかったですね。でも今はもう慣れましたし、自分のスキルアップにつながっています。

3x3の経験すべてが5人制にも活かされているという[写真]=加藤誠夫

――2月22日、23日には『BEEFMAN』の一員として「Yahoo! JAPAN 第5回3x3 日本選手権大会」に出場するそうですね。
西野 はい。今年の1月にあった予選(第5回3x3 日本選手権西日本エリア大会)は順当に通過できましたけど、今度の本戦は一気に対戦チームのレベルが上がります。僕自身、BEEFMANの練習はあまり参加できていませんが、しっかりと準備して臨みたいと思っています。

――優勝チームには「2020 FIBAワールドツアーマスターズ アジア・オセアニア大陸予選大会」の出場権が与えられる予定です。大会に向けての意気込みをお願いします。
西野 まだ3x3で海外の試合に出たことがないので、その出場権を取りたいという気持ちが強いです。必ず優勝したいですし、そのためにどういうプレーをしたいとかではなく、とにかく“勝つためのプレー”をしたいと思っています。

――改めて、西野選手が思う3x3の魅力を教えてください。
西野 観客と選手の距離が近いので、選手たちの熱を間近に感じられますし、逆に選手たちは聞こえてくる声援に応えたくなります。あと、DJやMCの方が常に試合を盛り上げてくれるので、初めての方でも楽しい雰囲気で試合を見ることができると思います。

日本選手権では。チームを優勝へ導く「勝つためのプレー」と意気込む[写真]=加藤誠夫

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