2022.03.17
3月12日、さいたまスーパーアリーナで「第97回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝が行われ、千葉ジェッツと川崎ブレイブサンダースが対戦した。
試合の立ち上がりこそ8-0とリードを奪った千葉だが、その後は川崎に試合の流れが傾き、33-52と19点ものビハインドを背負って試合を折り返す。それでも、立て直した千葉は後半、川崎に猛追を仕掛ける。一時は1ケタ点差まで詰め寄る千葉だったが逆転には至らず、最後は72-82で敗れた。
大野篤史ヘッドコーチは試合後の会見で「ファイナルで負けるのは本当に辛いです。川崎さんの表彰式を見るのも辛かったです」と悔しさを滲ませる。それでも、「一つの目標であった天皇杯は獲れませんでしたが、チャンピオンシップの出場権を獲得してシーズンをいい形で終われるように、今日の課題をしっかり修正して、成長できるように頑張っていきたいと思います」と今後の戦いへ意気込んだ。
「フィジカルやタフさで川崎さんに上回られて点差がついてしまった」と試合の前半について語る大野HCは、「自分たちのペースでもう一回やろう」と選手たちに声をかけたという。
後半に立て直した千葉は点差を詰めることに成功。大野HCは「選手たちは本当に頑張ってくれた」と労いの言葉をかけつつも、「もう少し早く味方のカバーの位置を変えていれば、共通理解をもったディフェンスに変えられたんじゃないかなと。リバウンドのところでだいぶ負けてしまったんですが、後半はエナジーがあっていいディフェンスをしてくれたので、自分の責任は大きいかなと思います」と自身の反省点を語った。
大野HCは「このような社会情勢の中でもジェッツを応援してくれている、たくさんのブースターさんやスポンサーの皆さんに勝って恩返しがしたかったんです」と感謝の気持ちを述べると、最後にシーズン後半戦への意気込みを力強く語った。
「シーズンはまだまだ続くので、これからも選手の背中を押してほしいです。まだまだ僕たちはこんなもんじゃないというところをコートに表現できるように、またチーム一丸で戦っていきたいと思います」
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