2022.03.13

天皇杯優勝を逃すも前を向く富樫勇樹「リーグ連覇を結果としてお返しできるように」

19得点10アシストとチームをけん引した富樫 [写真提供]=日本バスケットボール協会
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 3月12日、さいたまスーパーアリーナで「第97回天皇杯日本バスケットボール選手権大会」の決勝が行われ、千葉ジェッツ川崎ブレイブサンダースが対戦した。

 試合の立ち上がりこそ8-0とリードを奪った千葉だが、その後は川崎に試合の流れが傾き、33-52と19点ものビハインドを背負って試合を折り返す。それでも、立て直した千葉は後半、川崎に猛追を仕掛ける。一時は1ケタ点差まで詰め寄る千葉だったが逆転には至らず、最後は72-82で敗れた。

 この試合で19得点10アシストと存在感を発揮した富樫勇樹は、試合後の会見で「もちろん負けて悔しい気持ちもありますし、チームとして修正しなければいけないところはたくさんあると思います」と素直な心境を語りつつも、「もう一つ、“Bリーグの連覇”という目標がチームにあるので、気持ちを切り替えて、後半戦に向けて頑張っていきたいと思います」と前を向いた。

 前半は多くの反省点があったという富樫は「問題はディフェンスだったのに、選手の中ではシュートが入らずオフェンスが機能していないという考えになってしまったのかなと思います。それにより、ディフェンスではなくオフェンスで流れを取り戻そうという悪い流れになってしまいました」とその原因について言及した。

 それでも、後半にはしっかりと立て直し、点差を大きく詰めた千葉。しかし、富樫は「別に後半が良かったわけではなく、あれは普段僕たちがいつでもできる姿だと思います」と厳しい表情で語っており、チームとしての前半の戦い方が大きく勝敗を分けることとなった。

 3年ぶりの天皇杯制覇には一歩届かなかったものの、富樫は「天皇杯の準決勝で琉球ゴールデンキングスを相手にホームで戦いましたが、あれはまさに“ホームの力”で最後勝ち切れた試合だったと思います」とブースターへの感謝を述べた。

 そして最後に富樫は、シーズン後半戦へ向けて意気込みを語った。

「今日こうやって自分たちがプレーできたのは日頃からサポートしてくれている皆さんのおかげなので、もちろん優勝はしたかったですけど、勝ち負けがあるのがスポーツです。後半戦も皆さんに応援してもらって、Bリーグ連覇を結果としてお返しできるようにやっていきたいと思います」

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