2022.03.15
3月12日、「第97回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝が行われ、川崎ブレイブサンダースは千葉ジェッツと対戦した。
前半は川崎が自分たちのペースで試合を運び、52-33で試合を折り返した。しかし、第3クォーターでは千葉の追い上げを許し、一時は9点差まで詰め寄られることに。それでも、総合力で上回る川崎は大崩れせず、猛追を見せる千葉を振り切ってタイムアップ。82-72で前身の東芝時代から数えて5度目の天皇杯制覇を成し遂げた。
試合後の記者会見で佐藤賢次ヘッドコーチは、「ミスを恐れず積極的に、ということでスタートしましたが、その通りの前半になりました。ディフェンスも足が動いてチームで守れていましたし、オフェンスもゲームプラン通りにアグレッシブに攻めていい勢いを作れたと思います」と、思い描いたプランで試合に入れたことを明かした。
今回の優勝でクラブ史上初の天皇杯連覇も達成した川崎だが、それがかかった試合への思い入れなどを問われた指揮官は「まったく意識していませんでした」と予想外の回答。「それぞれが持っている力を全部出し尽くすというのがテーマだったので、それが達成できたことが本当にうれしいです」と、激戦を振り返った。
また、話題は天皇杯のレギュレーションにも及び、佐藤HCはリーグ戦との違いにも言及。「リーグ戦は、長いシーズンの中で誰かがいなかったり欠けたりしたところをカバーすることが多い」と言う一方、「一発勝負の決勝という舞台に、全員が揃って、みんなで目指していた川崎のバスケットボールをやることができてよかった」とコメント。その全員で表彰台に立てたことのうれしさを噛み締めていた。
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