2023.02.16

クラブ初の天皇杯決勝を目前に敗退した横浜BC…キャリアハイ更新も河村は「やはり勝たないと意味がない」

自己最多45得点を叩き出すも、琉球に僅差で敗れた横浜BCの河村[写真提供]=日本バスケットボール協会
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 2月15日、第98回天皇杯準決勝が各地で行われ、横浜ビー・コルセアーズは沖縄アリーナで琉球ゴールデンキングスと対戦した。

 試合は、第1クォーターに2ケタのリードを許した横浜BCが終始追いかける形となり、なかなか流れをつかむことができず苦戦することに。横浜BCは、この日キャリアハイとなる45得点を挙げた河村勇輝を中心に攻撃を組み立てて猛追するも、わずかに逆転には至らず91-96で敗れることとなった。

 試合後には、河村はクラブを通して「第1クォーターの入りで琉球は、すごく強いスタートで入ってきたが、その強度に合わせることができず、第1クォーターで18-29というスコアになってしまった。その第1クォーターでの点差が最後までつながってしまった。盛り返す時間帯もあったが、入りのところで飲まれてしまったことは、経験の差だと感じた」と試合を総括。

 Bリーグ、天皇杯で自己最多となる45得点を奪ったことについては、「自分のパフォーマンスでは、こういった(45得点の)点数を取れたことは本当にうれしい」と語る一方、「やはり勝たないと意味がない。負けは負け」と断言。「特にこの天皇杯は一発勝負。負けたら意味がない試合だし、それがプロの厳しい世界だと思う。この負けを活かし、バイウィークでチームとして成長し、後半のシーズンを戦っていきたい」と、今後につなげていくことを強調した。

 青木勇人ヘッドコーチは「この沖縄アリーナというホームコートで、琉球が素晴らしいパフォーマンスをした。我々のプランとしては遂行できた部分もあったが、序盤での点差が響いてしまい、最後の勝敗につながったと思う」と相手を称賛しつつも課題を指摘。

 それでも、「アウェーの地でも選手たちは最後まで死力を振り絞り、チームとして戦ってくれた。最終的にはブースターの皆さんの声援を受け、最後まで戦い抜き、どちらに転んでもおかしくない試合に持っていけた。ここまでの天皇杯をチーム、選手、スタッフ、そしてフロント、我々を信じてくれたみんなの気持ちがあったからこそ、最後まで戦うことができた」と感謝を述べた。

 続けて、青木HCは「琉球ゴールデンキングスの皆さんには、本当に決勝進出おめでとうという気持ちがある」とコメント。

 ともに旧bjリーグ出身のチームという共通点から、「bjリーグ時代に戦っていたあの有明コロシアムで、また琉球の皆さんが活躍するところを本当に期待しているし、琉球ファン・ブースターの皆さんが、私も経験したあの有明コロシアムの天井に、また沖縄の空を見せてくれれば、バスケットボールも素晴らしいものになる。これからも日本のバスケットが盛り上がっていけばいいと思っている」と話した。

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