2023.03.07
2月19日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window6に向けた男子日本代表の直前合宿に参加している河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)がオンライン会見を行った。
高崎アリーナで開催されるWindow6では、23日にイラン代表、26日にバーレーン代表と対戦。日本代表は現在5勝5敗で予選グループ6チーム中4位という成績だが、「開催国ということでワールドカップへの出場は決まっていますが、前回大会同様に自力で出場するという誇りとプライドをかけてこの2試合にも勝っていきたいです」と河村は意気込みを語った。
天皇杯の準決勝では、敗れたものの45得点と圧巻のパフォーマンスを発揮した河村。トム・ホーバスヘッドコーチも先日の会見でその活躍ぶりを称えたが、「トムさんには冗談半分で『僕は50得点以上取ったこともあるからまだまだ足りないね』と言われました」と2人は和やかな会話を交わしたようだ。
それでも、負けず嫌いな河村は「試合に勝たなければ意味がないと思っているので、勝つためにはもしかしたら50得点取らなければいけなかったかもしれませんし、得点以外の部分でももっと貢献しないといけなかったと感じています」と冷静に語り、強い向上心を示した。
河村は今シーズン、Bリーグに天皇杯、代表活動とプレータイムも大幅に増加している。「無理しすぎてケガをするのが一番良くないので、体調を考えながら練習やトレーニングをしています」と語りつつも、天皇杯を終えて代表合宿に合流すると、すぐさま練習に打ち込んだという。
「負けてすごい悔しかったですし、まだまだバスケットをしたいっていう気持ちが強く、シーズン後半や代表戦で自分の成長をもっと感じたいと思いました。これは若さの特権かもしれませんが、寝て起きたらあまり疲れを感じなかったのでワークアウトをしました」
また、学年は違うものの、ともに2001年生まれの富永啓生(ネブラスカ大学)について聞かれると、「本当にいい刺激を受けてます。土俵は違えど、日本のバスケットを引っ張っていくというところで言えば、同じ役割を担っていると思います。僕がいい結果を残せば、彼にも新たな刺激を与えられると思うので、お互い切磋琢磨していきたいです」と語り、アメリカで活躍するライバルの存在は河村の原動力の一つとなっているようだ。
昨年7月のWindow3で代表デビューを飾り、約半年ほど経過したが、「日本代表の試合に出させてもらうことになって、得点への意識は断然上がったと思います」と自身の成長を噛みしめる。さらに河村は「メンバー選考から緊張感を持って戦わないといけない」と話しつつ、迫るワールドカップへの思いを語った。
「まだアジアしか経験したことがないので、世界のレベルが未知数な部分は大きいですが、不安よりもワクワク感の方が強いです。世界に勝つためには準備が必要だと思うので、残りの半年間で世界を経験されている先輩方やトムさんの話を聞きながら、倒してやるという気持を持って準備していきたいです」
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