2023.02.19

“最年少”でも遠慮はしない川島悠翔「チャンスはしっかりと自分のものにする」

オンライン会見を行った福岡大学附属大濠高校2年生の川島[写真提供]=日本バスケットボール協会
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 2月19日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window6に向けた男子日本代表の直前合宿に参加している川島悠翔(福岡大学附属大濠高校)がオンライン会見を行った。
 
 6日から10日にかけて開催されたディベロップメントキャンプに参加した川島は、市川真人(白鷗大学)、小川敦也(筑波大学/宇都宮ブレックス)、金近廉(東海大学)とともに、A代表合宿への追加招集という貴重な切符を勝ち取った。

 現在福大大濠高校の2年生で、合宿メンバー最年少の川島は「小さい頃から見ていた選手ばかりで非常に緊張していますが、先輩方が優しくしてくださって色々と勉強になっています」とし、「トム(・ホーバスヘッドコーチ)さんからは、『最年少でも関係ないから、どんどんやりなさい』と言われています。たくさんのチャンスをもらえているので、それをしっかりと自分のものにしたいです」と意気込みを語る。

 さらに、ディベロップメントの時との違いもあるそうで、「ディフェンスの強度やシュートの確率が全然違いますし、プロの選手たちはすごいなと改めて思いました。自分ももっとレベルアップしなきゃいけないと感じています」と明かした。

 またホーバスHCから「ストレッチ4で使いたい」と言われているそうで、「シュートやドリブルなどオールラウンダーとしての役割を期待されていると思います」と話し、シュートフォームの改善に挑んでいる。「指先のタッチやボールを構える位置、ジャンプする足との連動性などを教えてもらっています。シューティング練習ではうまくいきますが、試合になると前のフォームに戻ってしまってごちゃごちゃになったりするので、反復練習あるのみで続けています」と、意識も変化させて練習に取り組んでいるようだ。

「自分は海外志望」と大きな夢を持つ川島は、「トムさんのバスケットは海外に通用すると思うし、僕もその考えを持って今後バスケットをしていきたい」と話す。現状パワーフォワードで登録されているが、「ポジションのことはトムさんにも『NBAでやっていくにはもっとハンドリングや、外のプレーを増やしていかないといけない』と言われました。僕自身も3ポイントやディフェンスのレベルを上げていきたいです」

河村勇輝のメンタル面を真似していきたいと語る[写真提供]=日本バスケットボール協会


 今回の合宿では一番年齢の近い、河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)がメンタル面で助けになっているそうで、「河村選手が僕ら(ディベロップメント参加メンバー)に色々と話してくれて、アドバイスをもらいました。他愛もない話をして、それからは心が落ち着いて軽くなりました」と話した。その後は、少し自信を持ったプレーができるようになったという。「河村選手は若いのにメンタル面が強くて、本当に勉強になることばかりです。僕もそんな部分を真似していきたいです」

 高崎アリーナで23日にイラン代表、26日にバーレーン代表と対戦するが、川島は「生まれ育った街で開催されるので、選ばれて試合がしたいです。短い時間だとしても、コートの上で一番ハッスルできるようにしっかり頑張りたいと思います」と力強く語った。

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