2020.01.18
ベテランシューターの松井啓十郎は、今オフにシーホース三河から京都ハンナリーズへ移籍した。 現在33歳の松井にとって、京都は5つ目の移籍先だ。
昨シーズンの京都は西地区、ワイルドカードともに3位という結果で終わり、あと一歩のところでチャンピオンシップ進出を逃した。だが、平均24.3得点で得点ランキング2位のデイヴィッド・サイモン、平均21.6得点に加え1試合あたり8.5アシストを挙げてアシスト王に輝いたジュリアン・マブンガの両外国籍選手は強烈なインパクトを放った。相手の脅威になり続け、昨季のBリーグを象徴する選手とも言える。
内外問わず得点ができ、状況によってはポイントガードでもプレーするマブンガと、204センチ120キロの体格ながら、柔らかなタッチでアウトサイドからもリングを射抜くサイモンは今シーズンも健在。8月27日、都内で行われた「B.LEAGUE TIPOFF カンファレンス2019」にチームの代表選手として登壇した松井は、「まだ移籍してきたばかり」ではあるが、「その2人を柱にしながら、日本人選手がいかに助け合ってやっていくかがカギとなる」と分析した。
内海慎吾、岡田優介の同世代シューターが在籍する中でも、松井は京都への移籍を選んだ。「自分のプレータイムをまず勝ち取らないといけないですし、しっかり自分の強みを出せるようにがんばっていきたい」と、新たなシーズンへ向け意気込む。ちなみに、3選手の昨季の3ポイント成功率は松井が32.2パーセント(59本中19本成功)、内海が27.9パーセント(111本中31本成功)、岡田が35.3パーセント(221本中78本成功)だ。
学生時代をアメリカで過ごし、NCAAディビジョン1でのプレー経験もある松井。トヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)在籍時にはリーグ優勝も経験している。
「何年も前ですけど優勝経験があるので、そういった経験を若い選手たちに伝えていく役割もしたい。あとは外国人選手とのコミュニケーション。多分、英語はチームの中で一番できると思うので、外国人選手と日本人選手の連携だったりチームの動きを確認しながら、日に日に良くしていけたらなと思います」
これまでの経験を活かし、京都にベテランならではの新たな風を吹きこむ松井。その風を受け、今シーズンの京都はどんな変化を遂げるのか。まずは、14日に開幕する「B.LEAGUE EARLY CUP 2019 KANSAI」に注目したい。
文=小沼克年
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