2020.01.29

巻き返しを狙う両者、8連敗中のレバンガ北海道は日本人選手の奮起が必要不可欠

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvsレバンガ北海道(@秋田県立体育館)
1月29日19時5分

 秋田ノーザンハピネッツは前々節に宇都宮ブレックスとの熱戦を2点差でものにした勢いで、前節も新潟アルビレックスBBとの1戦目を3点差で逃げきった。細谷将司が故障で帯同しなかった上、古川孝敏が開始4分弱で負傷のためベンチに下がり、ターンオーバーが頻発する我慢の展開だったが、ディフェンスでは積極的にトラップを仕掛け、相手のターンオーバーを26個も誘発。2ケタ得点はハビエル・カーターだけだったが、古川を除くベンチ登録選手全員が得点を挙げ、デビュー戦となった特別指定選手の多田武史も5得点で勝利に貢献した。しかし、2戦目は第2クォーターの3得点という大ブレーキが響いて敗戦。1戦目に5本炸裂したカーターの3ポイントが6本すべて外れたのも痛かった。

 レバンガ北海道サンロッカーズ渋谷の壁を破れず、8連敗と苦しい。常に追いかける展開となった1戦目を最後まで追いつけないまま6点差で落とすと、2戦目は内外で高確率のシュートを浴び続けて107失点。オフェンスでも得点が外国籍選手に偏る傾向が解消されず、日本人選手で安定して得点に絡んでいるのは中野司だけという状況が続いている。昨季は2月に大型連敗が始まっていることもあり、まずは今節白星を挙げて1月を締めくくり、少しでも良いイメージを持って2月を迎えたい。

 東地区下位からの巻き返しを狙う両者は、現在3勝差。今季の直接対決は第7節で1勝1敗と星を分け合っているが、勝った1戦目は合計40得点、4点差で敗れた2戦目も同じく45得点と日本人選手がオフェンス面で存在感を発揮。2戦とも多嶋朝飛川邉亮平が2ケタ得点をマークしているほか、松島良豪も2戦計11アシストと役割を果たしており、ここからの戦いは日本人選手の持ち味を活かしたオフェンスを取り戻せるかどうかという点が重要になるだろう。現在3試合連続で失点が60点台という秋田のディフェンスを、日本人選手が崩すことができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
今川友哲
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史※特別指定
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏

・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
橋本竜馬
ケネディ・ミークス
マーキース・カミングス
ファイ・パプ月瑠
中野司
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
マーク・トラソリーニ
内田旦人
川邉亮平
松島良豪

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