シーホース三河vs川崎ブレイブサンダースは、ベンチメンバーの出来が勝敗を分ける

吉川哲彦

シーホース三河

2020.01.29 19:05 T.O.
試合終了
ウィングアリーナ刈谷

川崎ブレイブサンダース

■シーホース三河vs川崎ブレイブサンダース（＠ウィングアリーナ刈谷）
1月29日19時5分

　シーズン中盤になってようやく本来の力を取り戻してきていたシーホース三河の連勝は9で止まった。2節連続の愛知ダービーとなった前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は、1戦目を取って連勝継続。第1クォーターで10点ビハインドを背負いながらも、後半に川村卓也やダバンテ・ガードナーらの得点で盛り返し、延長にもつれ込んだ接戦を勝ちきった。逆に2戦目は第1クォーターに9点リードを奪ったにもかかわらず、その後のロースコアな展開を打破できず、再び突入した延長ではインサイドで主導権を譲り、４点差で落とす結果となった。ガードナーはこの日も得点力を見せつけたが、金丸晃輔の欠場が響いた点は否めないだろう。

　対するは中地区首位の川崎ブレイブサンダース。前節1戦目は上り調子の京都ハンナリーズに手を焼き、4点届かず黒星を喫した。インサイドを守りきれなかった上にファウルトラブルに陥り、フリースローだけで24点を献上したのが最大の敗因だ。さらにジョーダン・ヒースが負傷で2戦目を欠場する事態に見舞われたが、ディフェンスの強度は上がって今季最少の51失点、43点差という圧勝劇。今季の課題となっているターンオーバーを6個に抑え、出場時間を伸ばした増田啓介が13得点4スティールをマークするなど、収穫も多かった。

　今季の川崎は、主力が欠場する緊急事態で底力を発揮するところも、その強さの一端。まずは中地区2位の座を確固たるものにしたい三河にとって、難しい試合になることは間違いない。とはいえ、第12節の対戦で連敗した時とは状況が異なることも確か。その後9連勝と波に乗った中で選手起用には一定の傾向が表れてきているが、森川正明の存在感が増していることに加え、前節は金丸が2戦目を欠場したこともあり、加藤寿一も効果的な働きで出場時間を確保。得点力のある選手が多い中、中地区最少失点の川崎を相手に、ベンチメンバーによる上積みがどれだけできるかが重要となる。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・三河（ヘッドコーチ：鈴木貴美一）
會田圭佑
 川村卓也
 岡田侑大
 長野誠史
 森川正明
 熊谷航
 金丸晃輔
 根來新之助
 クリス・ジョンソン
 セドリック・シモンズ
 加藤寿一
 桜木ジェイアール
 ダバンテ・ガードナー