2020.02.07

琉球ゴールデンキングスはミス軽減が必須、富山グラウジーズは相手のリバウンドを抑えたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvs富山グラウジーズ(@豊見城市民体育館)
第1戦:2月8日19時05分 第2戦:2月9日 14時05分

 琉球ゴールデンキングスにとって因縁の多い対決となった前節のサンロッカーズ渋谷戦は、いずれも接戦で星を分ける結果となった。ロースコアで進んだ1戦目は第3クォーター終了時点で5点リードしていたが、第4クォーターが11得点止まり。ジャック・クーリーの連続得点で延長に持ち込み、延長でもクーリーの奮闘が光ったが、1点リードされた残り15秒でそのクーリーが痛恨のオフェンスファウルを犯して涙を飲んだ。

 同様に競り合いとなった2戦目はなかなかリードを奪えないもどかしい展開だったが、第4クォーターに最大7点差がついたところから小野寺祥太の連続得点で反撃開始。残り4秒のデモン・ブルックスのフリースローで勝ち越し、前日と同じ2点差で借りを返した。

 中地区2位再浮上を目指す富山グラウジーズも、前節は1勝1敗。1戦目は第2クォーターに大きなビハインドを背負ったが、第3クォーターに阿部友和の3本の3ポイントなどで一気に挽回。その後はレオ・ライオンズが得点力を発揮して5点差で制した。

 しかし2戦目は内外両面を攻略されて88失点を喫し、今季初の3連勝のチャンスをまたも逃した。それでも、ライオンズがわずか2試合の欠場で戻ってきたことは光明だ。中地区2位のシーホース三河と同4位の新潟アルビレックスBBも前節は1勝1敗で、富山はそれぞれとの差に変化なし。ただ、両者とも今節は地区最下位チームとの対戦であり、西地区首位争いを演じる琉球と相対する富山にとっては難しい局面だ。

 富山が前節の琉球の戦いぶりでヒントにしたいのは、オフェンスリバウンドとターンオーバー。前節2戦とも20本以上にのぼったオフェンスリバウンドを取らせないことは大前提となる。そしてターンオーバーに関しては、その少なさでリーグ3本の指に入る琉球が、前節は2戦計38個と乱発した。阿部や水戸健史船生誠也といったディフェンダーが、琉球のわずかな綻びをどれだけ突くことができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
琉球(ヘッドコーチ: 藤田弘輝)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
ナナーダニエル弾※特別指定
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ユージーン・フェルプス
ジャック・クーリー
牧隼利※特別指定

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
アイザック・バッツ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
松脇圭志※特別指定
ジョシュ・ペッパーズ
葛原大智
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト
飴谷由毅※特別指定

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